35.6 MD5_CHECKSUMファンクション
このファンクションは、ロストした更新の検出に使用します。ロストした更新の検出によって、データに同時にアクセスできる複数のアプリケーションのデータの整合性が保証されます。
このファンクションは、名前属性がfcs
と等しく、最大50個の入力値に基づいたMD5チェックサムを値として持つ非表示のフォーム・フィールドを生成します。また、APEX_ITEM.MD5_CHECKSUMでは、次のようにOracle DatabaseのDBMS_CRYPTOを使用してMD5チェックサムが生成されます。
DBMS_CRYPTO.HASH (
SRC => UTL_RAW.CAST_TO_RAW('my_string'),
TYP => DBMS_CRYPTO.HASH_MD5 );
MD5チェックサムでは、データがネットワークを介して転送される際に、ハッシュやシーケンスによってデータ整合性が確保され、データが改ざんまたは盗用されていないことが保証されます。
構文
APEX_ITEM.MD5_CHECKSUM (
p_value01 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_value02 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_value03 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
...
p_value50 IN VARCHAR2 DEFAULT NULL,
p_col_sep IN VARCHAR2 DEFAULT '|',
p_item_id IN VARCHAR2 DEFAULT NULL )
RETURN VARCHAR2;
パラメータ
パラメータ | 説明 |
---|---|
|
50個の値が入力可能です。パラメータを指定しない場合、デフォルトはNULLになります。 |
p_col_sep |
p_value の入力を区切るために使用する文字列。デフォルトは縦線(|)です。
|
p_item_id |
HTMLフォーム・アイテムのID |
例
このファンクションは、fcs
という名前が付いた非表示のフォーム要素を生成します。その後、値にはAPEX_APPLICATION.G_FCS
配列を使用してアクセスできます。
SELECT APEX_ITEM.MD5_CHECKSUM(ename,job,sal) md5_cks,
ename, job, sal
FROM emp
親トピック: APEX_ITEM (レガシー)