8.1 APEX_APPLICATION_INSTALL APIについて
Oracle APEXでAPEXインスタンスにアプリケーションをインポートする場合、次の2つの方法があります。
- APEXのWebインタフェースを使用してアプリケーション・エクスポート・ファイルをアップロードする。
- アプリケーションのエクスポート・ファイルをSQLスクリプトとして実行する(通常は、コマンドライン・ユーティリティのSQLclで実行)。
APEXのWebインタフェースのファイル・アップロード機能を使用すると、開発者は異なるアプリケーションID、異なるワークスペースIDおよび異なる解析スキーマでアプリケーションをインポートできます。ただし、SQLclなどのコマンドライン・ツールを使用してアプリケーションをインポートする場合は、アプリケーションのエクスポート・ファイルを直接変更しないかぎり、これらの属性(アプリケーションID、ワークスペースID、解析スキーマ)を変更することはできません。
インストール・ログを表示するには、コマンドライン・ツールから次のコマンドを入力すると、サーバー出力が表示されます。
set serveroutput on unlimited
コマンドライン・ユーティリティまたは非Webベースのインストーラによるデプロイを意図されたアプリケーションを作成するAPEXユーザーが増えるにつれて、APEXインスタンスの任意のワークスペースにアプリケーションをどのようにインポートするかという課題に直面します。
もう1つの一般的なシナリオとして、トレーニング・クラスがあり、50の異なるワークスペースへのアプリケーションのインストールに、すべて同じアプリケーション・エクスポート・ファイルを使用します。ユーザーは、現在は、アプリケーションのエクスポート・ファイルにユーザー独自のグローバル変数を追加し、、インストール時にこれらのグローバルの値を変更することで対処しています。ただし、このようにアプリケーションのエクスポート・ファイルの手動による変更(通常はエクスポート後にsedまたはawkスクリプトを実行)は、不要であるべきです。
Application Express 4.0以上には、APEX_APPLICATION_INSTALL APIが含まれます。このPL/SQL APIには、APEXアプリケーション・インストール・プロセス中にアプリケーション属性を設定するためのメソッドが多数用意されています。Application Express 4.0以上のすべてのエクスポート・ファイルには、APEX_APPLICATION_INSTALL APIで設定された値への参照が含まれています。ただし、このAPIのメソッドはデフォルトのアプリケーション・インストール動作をオーバーライドするためにのみ使用します。
親トピック: APEX_APPLICATION_INSTALL