60.29 SET_REQUEST_ECID_CONTEXTプロシージャ

このプロシージャは、実行コンテキストID (ECID) HTTPリクエスト・ヘッダーをg_request_headersに追加します。これにより、アプリケーション・レベルのセキュリティ設定「ECIDを渡す」がオーバーライドされます。

構文

APEX_WEB_SERVICE.SET_REQUEST_ECID_CONTEXT (
    p_ecid  IN VARCHAR2 DEFAULT AUTO_ECID )

パラメータ

パラメータ 説明
p_ecid

実行コンテキストの識別子。オプションは次のとおりです:

  • AUTO_ECID - (デフォルト)自動的に決定されたECIDヘッダーが追加されます。
  • NULL - ECIDヘッダーは追加されません。
  • どちらの場合も、substrb(p_ecid, 1, 64)はECIDヘッダーとして使用されます。

例1

アプリケーション・レベルでは、ECIDヘッダーの送信がオフになります。パラメータを指定せずにset_request_ecid_contextをコールすると、make_rest_requestへの次のコールには、自動的に決定されたECIDを含む"ECID-Context"リクエスト・ヘッダーが設定されます。

BEGIN
    apex_web_service.set_request_ecid_context;
END;

例2

アプリケーション・レベルでは、ECIDヘッダーの送信がオフになります。ECID値を指定することにより、make_rest_requestへの次のコールに"ECID-Context"リクエスト・ヘッダーが設定されます。

BEGIN
    apex_web_service.set_request_ecid_context(
        p_ecid => 'my-123456' );
END;

例3

アプリケーション・レベルでは、ECIDヘッダーの送信がオンになります。ECID値NULLを指定することにより、make_rest_requestへの次のコールにECID-Contextリクエスト・ヘッダーが設定されません。

BEGIN
    apex_web_service.set_request_ecid_context(
        p_ecid => null );
END;

例4

アプリケーション・レベルでは、ECIDヘッダーの送信がオンになります。ECID値を指定することにより、make_rest_requestへの次のコールでは、自動決定されたECIDのかわりにこの値が使用されます。

BEGIN
    apex_web_service.set_request_ecid_context(
        p_ecid => 'my-123456' );
END;