21.2.1 タイプ・パスワードのアイテムについて

パスワード・アイテムは、Webブラウザ画面に入力されたテキストを表示しません。パスワード・アイテムを作成する場合は、セッション・ステートを保存しないパスワード属性を使用して、パスワードがセッション・ステート表のデータベースに保存されないようにすることをお薦めします。

設定可能なパスワード・アイテム・タイプ属性は、次のとおりです。

  • 「設定」「[Enter]を押すと送信」 - 「オン」に設定した場合、そのページは、ユーザーが[Enter]を押すと送信されます。
  • 「外観」「テンプレート・オプション」「共通」パスワードの非表示 - デフォルトでは、パスワード・フィールドには「パスワードの表示」ボタンがあり、それをクリックするとパスワードを表示できます。パスワードの非表示を選択した場合は、「パスワードの表示」ボタンが無効になります。
  • 検証必須の値 - 「オン」に設定し、ページ・アイテムが表示されている場合、Oracle APEXでは、ページの送信時にNOT NULL検証が自動的に実行されます。「オフ」に設定した場合は、NULL値が受け入れられます。
  • 「セッション・ステート」「ストレージ」 - 「リクエストごと(メモリーのみ)」に設定した場合、値はデータベースに書き込まれず、現在のリクエストにのみ使用できるようになります。機密性の高い値の場合は、これが推奨される設定です。

    注意:

    「ストレージ」「セッションごと(永続)」に設定した場合は、必ず「セッション・ステートに暗号化された値を保存」「はい」に設定してください。
  • セキュリティ認可スキーム - オプションで認可スキームを選択します。このコンポーネントをレンダリングまたは処理するためには、この認可スキームがTRUEと評価される必要があります。
  • 「セキュリティ」「セッション・ステート保護」 - セッション・ステート保護のレベルを選択します。
    • 制限なし - URLまたはフォームでアイテムを渡すことで、アイテムを設定できます。URLにチェックサムは必要ありません。
    • チェックサムが必要 - アプリケーション・レベル: URL (ワークスペースとアプリケーションに固有のチェックサムを含む)でアイテムを渡すことで、アイテムを設定できます。
    • チェックサムが必要 - ユーザー・レベル - URL (ワークスペース、アプリケーションおよびユーザーに固有のチェックサムを含む)でアイテムを渡すことで、アイテムを設定できます。
    • チェックサムが必要 - セッション・レベル - URL (セッション固有のチェックサムを含む)でアイテムを渡すことで、アイテムを設定できます。
    • 制限付き - ブラウザから設定不可 - URLまたはPOSTDATAを使用してアイテムを変更できません。内部プロセス、計算などに設定できるアイテムの値を制限する場合は、このオプションを使用します。この属性は、データ・エントリ・アイテムとして使用されないアイテムのみに適用され、セッション・ステート保護が無効になっていても常に監視されます。
  • 「セキュリティ」「セッション・ステートに暗号化された値を保存」 - セッション・ステートでの格納時にアイテムを暗号化するには、この属性を「オン」に設定します。詳細は、「セッション・ステートおよびセキュリティについて」を参照してください。