5.1 インストールの選択項目の理解
Oracle APEXのインストールの選択項目について学習します。
マルチテナント・データベース・アーキテクチャには、ルート・コンテナCDB$ROOT
、シード・データベースPDB$SEED
および複数のプラガブル・データベース(PDB)を含むマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)が含まれます。各プラガブル・データベースは、Oracle Databaseリリース11gの個別のデータベース・インスタンスに相当します。ルート・コンテナCDB$ROOT
は、メタデータ・リンクまたはオブジェクト・リンクを使用してすべてのPDBにアクセス可能な共通オブジェクトを保持します。シード・データベースPDB$SEED
は、新しいデータベースをシードするために新しいPDBを作成する際に使用されます。マルチテナント・アーキテクチャの主なメリットは、CPUやメモリーなどのデータベース・リソースをすべてのPDBで共有できることです。また、このアーキテクチャでは、アップグレード、パッチ、バックアップなどのタスクにおいて、複数のデータベースを1つのデータベースとして扱うことができます。
ヒント:
すべてのPDBでAPEXが使用されそれらすべてでAPEXの同一リリースおよび同一パッチ・セットを実行する必要があるホスティング企業またはインストールを除き、大部分のユースケースでは、個々のPDBにAPEXをインストールすることをお薦めします。
APEXがCDBにインストールされている場合でも、個々のPDBでAPEXアプリケーションをインストールし実行します。APEXアプリケーションの実行やCDB$ROOT
コンテナ内のAPEX開発環境へのアクセスはサポートされていません。
親トピック: マルチテナント・アーキテクチャの使用