14.2.1 PrometheusおよびGrafanaの設定

MicroTxをインストールしたKubernetesクラスタにPrometheusおよびGrafanaを設定して、MicroTxをモニターします。

開始する前に、IstioおよびMicroTxをインストールしていることを確認してください。
  1. MicroTxコーディネータのデプロイに使用されるvalues.yamlファイル、Helmチャートで、metricsプロパティをtrueに設定します。PrometheusがMicroTxコーディネータのメトリック・ログをスクレイプできるようにするには、このプロパティを設定する必要があります。

    次のコード・スニペットは、values.yamlファイルのmetricsプロパティのサンプル値を示しています。

    metrics:
      enabled: true
  2. 任意のコード・エディタでprometheus.yamlファイルを開きます。
    ダウンロードしたIstioインストール・バンドルには、Prometheusをすぐに起動して実行するために基本のサンプル・インストールとしてprometheus.yamlが含まれています。prometheus.yamlファイルは、Istioインストール・ファイルをダウンロードした場所のsamples/addonフォルダにあります。
  3. scrape_configsの下に次のコード行を追加し、変更を保存します。
    scrape_configs:
    - job_name: tcs-metric
      static_configs:
      - targets:
        - 192.0.2.1

    ここで、192.0.2.1は、Istioイングレス・ゲートウェイの外部IPアドレスです。この値を書き留める方法の詳細は、「Istioイングレス・ゲートウェイのIPアドレスの確認」を参照してください。

  4. 次のコマンドを実行して、Prometheusをインストールします。
    kubectl apply -f samples/addons/prometheus.yaml
  5. 次のコマンドを実行して、Prometheusがインストールされたことを確認します。
    kubectl -n istio-system get svc prometheus
  6. Prometheusサービス検出でMicroTxホストを検出できることを確認します。詳細は、Prometheusのドキュメントを参照してください。
    PrometheusでMicroTxホストを検出できることを確認するには、Prometheusでターゲットを確認するか、Prometheus UIでMicroTxメトリックのいずれかを検索します。
  7. Grafanaをインストールします。
    kubectl apply -f samples/addons/grafana.yaml
    ダウンロードしたIstioインストール・バンドルには、Grafanaをすぐに起動して実行するために基本のサンプル・インストールとしてgrafana.yamlが含まれています。grafana.yamlファイルは、Istioインストール・ファイルをダウンロードした場所のsamples/addonフォルダにあります。

    または、Grafanaを別途インストールします。https://grafana.com/docs/grafana/latest/installation/kubernetes/を参照してください。

  8. 次のコマンドを実行して、Grafanaがインストールされたことを確認します。
    kubectl -n istio-system get svc grafana
  9. Grafanaダッシュボードを起動します。
    istioctl dashboard grafana
    Grafanaダッシュボードが新しいブラウザで開きます。Grafanaダッシュボードにアクセスするためのリンクを書き留めます。
  10. PrometheusによってスクレイプされたMicroTxメトリックがGrafanaダッシュボードに表示されるように、GrafanaでPrometheusデータ・ソースを作成します。
  11. MicroTxに関するメトリックおよび詳細が含まれるJSONファイルをインポートすることで、MicroTxダッシュボードをインポートします。このファイルは、<installation_directory>/otmm-<version>/otmm/dashboards/microtx-dashboard.jsonにあります。
    Grafanaにおけるダッシュボードのインポートの詳細は、https://grafana.com/docs/grafana/latest/dashboards/export-import/#import-dashboardを参照してください。