12.2 トランザクションの詳細の表示

「トランザクション」タブには、MicroTxで現在処理中のトランザクションが表示されます。これらのトランザクションは、ヒューリスティックな状態を含む様々な状態になる可能性があります。

最終状態(確認済、取消済、ロールバック済、コミット済など)に到達したトランザクションの詳細は、values.yamlファイルのcompletedTransactionTTLプロパティで指定された時間間隔後に削除されます。トランザクションの詳細が削除されると、「トランザクション」タブに表示されなくなります。
  1. MicroTxコンソールにサインインします。「Webコンソールへのアクセス」を参照してください。
  2. トランザクションタブをクリックします。
  3. 「トランザクション・タイプ」ドロップダウン・リストで、詳細を表示するトランザクション・プロトコル(XASagaTCCなど)を選択します。
  4. 詳細を表示するトランザクションを選択します。
  5. 「アクション」 「アクション」メニュー「詳細」の順にクリックします。
次の詳細が表示されます。
トランザクション詳細 説明
トランザクションID トランザクションの一意のID。このIDを使用して、トランザクションの進捗を追跡できます。
ステータス トランザクションの現在のステータス。
開始時間 トランザクションが開始された時刻。これは、SagaおよびXAトランザクション・プロトコルを使用するトランザクションに対してのみリストされます。
残り時間 トランザクションが最終状態になるまでの推定残り時間。
終了時間 トランザクションが最終状態になった時刻。
トランザクション・タイプ XASagaTCCなどのトランザクション・プロトコル。
参加者 SagaまたはTCCトランザクション・プロトコルを使用するトランザクションの参加側サービスおよびそのURIのステータス。これは、すべての参加側サービスの状態を判断するのに役立ちます。
ブランチID

XAトランザクション・プロトコルを使用するトランザクションの参加側サービスおよびそのURLのステータス。これは、すべての参加側サービスの状態を判断するのに役立ちます。たとえば、トランザクションがロールバックされた場合、このセクションの情報は、ロールバックの原因となった参加側サービスの識別に役立ちます。

XAトランザクション・プロトコルの場合のみ、MicroTxは、各参加側サービスがMicroTxに登録するときに一意のブランチIDを作成します。たとえば、参加側サービスが登録すると、MicroTxコーディネータへのURLとしてhttp://dept1:8081が提供されます。サービスが複数のリソース・マネージャに接続する場合、MicroTxはリソース・マネージャごとに一意のブランチIDを作成します。

次の図は、ヒューリスティックな状態のTCCトランザクションの詳細を示しています。「参加者」セクションには、TCCトランザクションの確認に失敗した参加側サービスに関する詳細が表示されます。


ヒューリスティックな状態のTCCトランザクションの詳細