4.3.4.2 CLONE NEWCELL

このコマンドは、既存のストレージ・セルをクローニングします。

このコマンドは、非推奨のCLONE CELLコマンドに代わるものです。STEPNAME引数を使用するかわりに、CLONE NEWCELLALTER CLUSTER ADDCELLSコマンドと組み合せて既存のクラスタに新しいストレージを追加します。

構文

CLONE NEWCELL
   SRCNAME=source_cell 
   TGTNAME=new_cell_name 
   [ TYPE=cell_type ]
SET ADMINNET NAME=admin_name IP=admin_ip  [ NETMASK=netmask ] [ GATEWAY=gatewayip ]
SET PRIVNET NAME1=priv_name_1 IP1=priv_ip1 NAME2=priv_name_2 IP2=priv_ip2
SET ILOMNET NAME=ilom_name IP=ilom_ip [ NETMASK=netmask ] [ GATEWAY=gatewayip ]
SET RACK NUM=rack_number ULOC=ulocation

引数

  • SRCNAME: 新規セルの元になる既存のセルの名前を指定します。

  • TGTNAME: 追加する新しいセルの名前を指定します。

  • TYPE: オプションでセル・タイプを指定します。このオプションは、クローン・ソースが高容量(HC)ストレージ・サーバーで、ターゲットが拡張(XT)ストレージ・サーバーの場合にのみ使用します。許容される値は次のとおりです。

    • X8XT:ターゲットがInfiniBandネットワーク・ファブリックを使用したXTストレージ・サーバーであることを指定します。
    • X8MXT:ターゲットがRoCEネットワーク・ファブリックを使用したXTストレージ・サーバーであることを指定します。

クローンのセルには、次のオプションを設定できます。

  • ADMINNET : 管理ネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。また、オプションで管理ネットワークのネットマスクとゲートウェイも指定できます。

  • PRIVNET : 1つ目と2つ目のプライベート・ネットワークに使用する名前とIPアドレスを指定します。この名前には、オプションでドメイン名を含めることができます。

  • ILOMNET : ILOMネットワークに使用するDNS名とIPアドレスを指定します。DNS名には、オプションでドメイン名を含めることもできます。また、オプションでILOMネットワークのネットマスクとゲートウェイも指定できます。

  • RACK: マルチ・ラック構成でのラック番号を指定します。ここで1は1つ目のラックであり、ラック内のセルの物理的な位置(スロット番号)です。

次の例は、dbm02celadm01をクローニングして、セルdbm02celadm06を追加する場合のコマンド・シーケンスを示しています。

# Clone
CLONE NEWCELL SRCNAME=dbm02celadm01 TGTNAME=dbm02celadm06
SET ADMINNET NAME=dbm02celadm06 IP=203.0.96.17
SET PRIVNET NAME1=dbm02cell06vm1str-priv1 IP1=192.168.3.47 NAME2=dbm02cell06vm1str-priv2 IP2=192.168.3.48
SET ILOMNET NAME=dbm02celadm06-ilom IP=203.0.10.103
SET RACK NUM=1 ULOC=12

SAVE ACTION

# Add Cell to Cluster
ALTER CLUSTER ADDCELLS='dbm02celadm06' POWER=4 WHERE CLUSTERNUMBER=1

SAVE ACTION
MERGE ACTIONS
DEPLOY ACTIONS