6.1 ラックの構成前のネットワーク構成の確認

checkip.shスクリプトを使用して、既存のネットワークと新しいOracle Exadataラックの間でIPアドレスの競合がないことを確認します。

checkip.shスクリプトは、インストール前チェックを実行して、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)で指定したIPアドレスおよびホスト名がDNSで定義されていること、NTPサーバーおよびゲートウェイが使用可能であること、およびプライベート・アドレスがping可能でないことを確認します。ハードウェアが到着する前にこのスクリプトを実行すると、ドメイン・ネーム・システム(DNS)やNTPなどの誤って構成されたネットワーク・サービスによって生じる追加の遅延を回避できます。

checkip.shスクリプトは、OEDAを実行したクライアントのオペレーティング・システムと一致する形式で作成されます。このスクリプトはエンジニアド・システム・ラックが到着する前に実行されるため、通常、このスクリプトはエンジニアド・システム・サーバーではなく、クライアント上で実行します。クライアントは、エンジニアド・システムがデプロイされる同じネットワークにアクセスできる必要があります。このスクリプトは、OEDAによって生成されたZIPファイルでも使用できます。

  1. OEDAが実行されたクライアントで、OEDAによって生成されたcheckip.shスクリプトおよびXMLファイルCustomerName_hostname.xmlを、OEDA config.shスクリプトと同じディレクトリ(1つ上のディレクトリ・レベル)にコピーします。
  2. クライアント・マシンまたは既存のサーバーでcheckip.shスクリプトを実行します。

    次のようなコマンドを使用します。ここで、configuration_fileは、インストールするラックに対してOracle Exadata Deployment Assistantによって生成された構成の名前です。

    # ./checkip.sh -cf configuration_file
    Microsoft Windowsマシンからコマンドを実行する場合、コマンドはcheckip.cmdになります。

    このエンジニアド・システム・ラックが既存のインストールの追加である場合は、既存のエンジニアド・システム・サーバーからcheckip.shスクリプトを実行します。これにより、スクリプトでファブリック内の使用中のIPアドレスを識別できます。既存のIPアドレスを識別しないと、新しいエンジニアド・システム・ラックをインストールした後にIPの競合が発生する可能性があります。既存のサーバーで実行可能なcheckip.shを作成するには、既存のエンジニアド・システム・サーバーと同じオペレーティング・システムを使用するサーバーまたはクライアントでOEDAを実行する必要があります。OEDAはIPv6アドレスをサポートします。

    スクリプトの出力は、GOODERRORなどのステータス・メッセージを含むファイルです。

解決できない競合がある場合は、割り当てられたOracle担当者と連携して問題を修正してください。