5.23 タグVLANインタフェースの実装
このトピックでは、Exadata上のOracle VM環境でのタグVLANインタフェースの実装について説明します。
Oracle Exadata Database Machine上のOracle VMゲストで稼働しているOracleデータベースは、Oracle Exadata Deployment Assistant (OEDA)構成ツールで定義されたクライアントEthernetネットワークを介してアクセスされます。管理ドメイン(dom0)およびユーザー・ドメイン(domU's)の両方で、クライアント・ネットワーク構成は、初回のデプロイメント中にOEDAインストール・ツールが最初のユーザー・ドメインを作成すると、自動的に実行されます。
次の図に、デフォルトの結合クライアント・ネットワーク構成を示します。
ネットワークは、次のように構成されます:
-
dom0では、OEDAで定義されて、domUクライアントへのアクセスが許可されているethスレーブ・インタフェース(たとえば、eth1とeth2またはeth4とeth5)が、検出、構成されて、起動しますが、IPは割り当てられません。
-
dom0では、bondeth0マスター・インタフェースが構成され、起動しますが、IPは割り当てられません。
-
dom0では、ブリッジ・インタフェースvmbondeth0が構成されますが、IPは割り当てられません。
-
dom0では、特定のdomU's bondeth0インタフェースにマッピングされる仮想バックエンド・インタフェース(vif)がdomUごとに1つずつ構成され、起動しますが、IPは割り当てられません。これらのvifsは、ブリッジ・インタフェースvmbondeth0の上に構成されます。dom0 vifインタフェースと、これに対応するユーザー・ドメイン・インタフェース、bondeth0の間のマッピングは、
/EXAVMIMAGES/GuestImages/user domain name
にあるvm.cfg
と呼ばれるユーザー・ドメイン構成ファイルで定義されます。
デフォルトのインストールでは、単一のbondeth0と対応するvmbondeth0ブリッジ・インタフェースは、前述で説明するようにdom0内で構成されます。このbondeth0インタフェースは、デフォルトのAccess Virtual Local Area Network (Access VLAN)に基づいています。Access VLANに対して、bondeth0を構築するスレーブ・インタフェースで使用されるスイッチ上のポートが構成されます。
VLANタグ付けの使用
Exadataの仮想デプロイメントで、ユーザー・ドメインをまたいでネットワーク分離を有効にするなど、クライアント・ネットワーク上の他のVLANにアクセスする必要がある場合、802.1QベースのVLANタグ付けにより解決できます。次の図に、VLANタグ付けをしたクライアント・ネットワーク構成を示します。
図5-2 VLANタグ付けをしたOracle Virtual EnvironmentのNICレイアウト

「図5-2 VLANタグ付けをしたOracle Virtual EnvironmentのNICレイアウト」の説明
このようなクライアント・ネットワーク上の追加のタグ付けされたVLANインタフェースの構成方法および使用方法の手順は、My Oracle Supportノート2018550.1を参照してください。これらの手順の実行の前後に、Access VLANが継続して稼働および構成されている必要があります。Access VLANが無効にされることはありません。