8.4.3.4 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのpatchmgr構文
patchmgrを使用して、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのソフトウェアを更新できます。
前提条件
patchmgrは、Oracle Linuxを実行しているOracle Exadataデータベース・サーバーまたはOracle Exadata以外のシステムである駆動システムで実行されます。これにより、中央のサーバーからpatchmgrを実行して、複数のOracle Exadataシステムを更新できます。
InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのpatchmgr構文
./patchmgr --ibswitches [ibswitch_list_file]
{ --upgrade | --downgrade } [--ibswitch_precheck] [--unkey] [ --force [ yes | no ]]メイン引数
| 引数 | 説明 |
|---|---|
--ibswitches ibswitch_list_file |
InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのリスト・ファイルの名前を指定します。ファイルには1行に1つのスイッチのホスト名またはIPアドレスが記載されています。ファイル名が指定されていない場合は、このホストから検出されたすべてのInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチでこのコマンドが実行されます。 |
--upgrade |
リスト・ファイル内のInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチを$EXADATA_IMAGE_IBSWITCH_UPGRADE_VERSIONにアップグレードします。
|
--downgrade |
リスト・ファイル内のInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチを$EXADATA_IMAGE_IBSWITCH_DOWNGRADE_VERSIONにダウングレードします。
|
サポートされているオプション
次のオプションは、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチの構成およびファームウェアの更新でサポートされています。
表8-7 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチのpatchmgrオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
--force [yes | no] |
重要でない障害があってもアップグレードまたはダウングレードを続行するよう指定します。値yesは、自動回答プロンプトありで続行するように指定します。値noは、自動応答プロンプトなしで続行するよう指定します。デフォルト値はyesです。
|
--ibswitch_precheck |
リスト・ファイル内のInfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチの更新前検証チェックを実行します。 |
|
|
patchmgr通知の送信元(from)の電子メール・アドレスを指定します。 |
|
|
patchmgr通知の送信先(to)の電子メール・アドレスを指定します。 |
|
|
「Return-Path:」メール・ヘッダーと同じ送信元(from)アドレスが使用されることを指定します。 |
--unkey |
終了する前に、InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチへのパスワードなしのSSHアクセスを削除します。 |
使用上のノート
- Oracle Exadata System Softwareリリース19.3以降では、オプションの先頭に
--を付けます。このリリースより前のリリースでは、オプションの先頭に-を付けました。
例8-15 InfiniBandネットワーク・ファブリック・スイッチに対するpatchmgrの使用
この例では、すべてのスイッチで更新の前提条件チェックを実行してから、ib_groupファイルに指定されたスイッチをアップグレードします。
./patchmgr --ibswitches --upgrade --ibswitch_precheck
./patchmgr --ibswitches ib_group --upgrade親トピック: patchmgrの構文