3.3.7 ハード・ディスクの再利用

ディスクのすべてのデータを削除し、別の目的でディスクを使用できます。

ハード・ディスクを再利用する前に、ディスクのデータをコピーしてください。

システム・ディスクに対してこの手順を使用した場合は、データ・パーティションのみが消去され、システム・パーティションは消去されません。

  1. CellCLIのLISTコマンドを使用して、ディスク上のExadata Storage Serverオブジェクトを表示します。

    たとえば、LIST PHYSICALDISKコマンドを使用すると、物理ディスク・デバイスをすべて示すリストを表示できます。

    CellCLI> LIST PHYSICALDISK
             20:0   D174LX    normal
             20:1   D149R0    normal
             ...
    

    また、LIST LUNコマンドを使用すると、各物理ディスクにあるLUNについて情報を表示できます。次に例を示します:

    CellCLI> LIST LUN WHERE physicalDrives='20:0' DETAIL
      name:              0_0
      deviceName:        /dev/sda
      diskType:          HardDisk
      id:                0_0
      isSystemLun:       TRUE
      lunSize:           557.861328125G
      lunUID:            0_0
      physicalDrives:    20:0
      raidLevel:         0
      lunWriteCacheMode: "WriteBack, ReadAheadNone, Direct, No Write Cache if Bad BBU"
      status:            normal
    

    LIST DISKMAPコマンドを使用すると、各デバイスにあるセル・ディスクおよびグリッド・ディスクについて情報を表示できます。次に例を示します:

    # cellcli -e "list diskmap" | grep 20:0
    
       20:0            K68DWJ          0                       normal  559G
       CD_00_burd01celadm01    /dev/sda3   
       "DATAC1_CD_00_burd01celadm01, RECOC1_CD_00_burd01celadm01"
  2. Oracle ASMから次のコマンドを使用して、ハード・ディスクのOracle ASMディスクを削除します。
    SQL> ALTER DISKGROUP diskgroup_name DROP DISK asm_disk_name;
  3. Exadata Storage Serverから次のコマンドを使用して、ハード・ディスクのセル・ディスクおよびグリッド・ディスクを削除します。
    CellCLI> DROP CELLDISK celldisk_on_this_lun FORCE

    ノート:

    セル・ディスクのすべてのデータを上書きするには、DROP CELLDISKコマンドでERASEオプションを使用します。このコマンドの例を次に示します。

    CellCLI> DROP CELLDISK CD_03_cell01 ERASE=1pass NOWAIT
    
    CellDisk CD_03_cell01 erase is in progress

    ハードウェア・コンポーネントで暗号消去がサポートされている場合は、最適なセキュリティと消去パフォーマンスを提供するためにそれが自動的に使用されます。次に例を示します:

    CellCLI> DROP CELLDISK CD_03_cell01 erase=7pass FORCE; 
    
    Because cell disks CD_03_cell01 qualify for crypto erasure, the more efficient 
    crypto erasure method will be used instead of the specified multipass overwrite method. 
    
    Cell disks CD_03_cell01 have been successfully crypto-erased. 
    CellDisk CD_03_cell01 successfully dropped

    各消去操作では、ハードウェア・コンポーネントが安全に消去されたことを証明する証明書が/var/log/cellos/の下に生成されます。

  4. ホット削除するドライブを削除します。次に例を示します:
    CellCLI> ALTER PHYSICALDISK 20:0 DROP FOR REPLACEMENT
  5. ディスクを取り外す前に、ディスクの青い取外しOKのLEDが点灯していることを確認してください。

    注意:

    ドライブを取り外す前に、ディスクの青色のLEDが点灯していることを確認します。青色のLEDが消灯している場合にドライブを取り外すと、システムがクラッシュする場合があるため、取り外さないでください。

  6. 再利用するディスクを取り外し、新しいディスクを挿入します。
  7. 新しいハード・ディスクがLUNとして追加されるまで待機します。
    CellCLI> LIST LUN

    セル・ディスクとグリッド・ディスクが新しいハード・ディスクに自動的に作成され、グリッド・ディスクがOracle ASMグループに追加されます。