5.1.4.2 ユーザー・ドメインのストレージ構成

ユーザー・ドメイン(domU)は、仮想化されたデータベース・ノードです。

ユーザー・ドメインには、管理ドメイン(dom0)レベルで4つの仮想ディスクがあります。これは、/EXAVMIMAGES/GuestImages/user_domain_name/vm.cfgで参照できます。これらの4つの仮想ディスクは、次に示すように、実際のディスク・イメージ・ファイルである/EXAVMIMAGES/GuestImages/user_domain_nameの4つのファイルにソフト・リンクされます。

  • /dev/xvdaは、システム・イメージ・ファイルSystem.img用です
  • /dev/xvdbは、Oracle Grid Infrastructureイメージ・ファイル(grid12.1.0.2.2.imgなど)用です。この仮想ディスクのサイズは50GBで、/u01/app/version/gridとしてマウントされます。
  • /dev/xvdcは、Oracle Databaseイメージ・ファイル(db12.1.0.2.2-3.imgなど)用です。この仮想ディスクのサイズは50GBで、/u01/app/oracle/product/version/dbhome_1としてマウントされます。
  • /dev/xvddは、pv1_vgexadb.imgイメージ・ファイル用です

System.img (/dev/xvda)ディスクには、pre-grub2イメージ上に2つのパーティションが作成され、grub2イメージ上に3つのパーティションが作成されます。

  • Pre-Grub2イメージ
    • パーティション1 — ユーザー・ドメイン(512MB)のブート・パーティション(/boot)で、ユーザー・ドメインのxvda1として表されます。
    • パーティション2 — bios-grubが格納されている場所(24.5GB)。ユーザー・ドメインのxvda2として表されます。
  • Grub2イメージ
    • パーティション1 — ユーザー・ドメイン(512MB)のブート・パーティション(/boot)で、ユーザー・ドメインのxvda1として表されます。
    • パーティション2 — Oracle Exadata Database Machine X7以上のシステムのEFIブート・パーティション
    • パーティション3 — bios-grubが格納されている場所(24.5GB)。ユーザー・ドメインのxvda3として表されます。

pv1_vgexadb.img (/dev/xvdd)ディスクには1つのパーティションがあります。ディスク・パーティション/dev/xvdd1のサイズは62GBです。

pre-grub2イメージの場合、2つの物理ボリューム(PV)がxvda2およびxvdd1パーティションの上部に配置されます。grub2イメージの場合、2つの物理ボリューム(PV)がxvda3およびxvdd1パーティションの上部に配置されます。サイズ86.49Gのボリューム・グループ(VgExaDb)は、これらの物理ボリュームの上部に配置されます。このボリューム・グループには、次の論理ボリューム(LVM)が含まれています。

  • /dev/VGExaDb/LVDbSys1 (24GB) — ルート・ファイル・システム/に使用されます。このLVMは、xvda2パーティション(pre-grub2イメージの場合)またはxvda3パーティション(grub2イメージの場合)に制限されます。
  • /dev/VGExaDb/LVDbSys2 (24GB) — dbnodeupdateバックアップに使用されます。
  • /dev/VGExaDb/LVDbOra1 (24GB) — diagnostic_dest領域を格納する/u01ファイル・システムに使用されます。
  • /dev/VGExaDb/LVDbSwap1 (16GB) — swapに使用されます
  • /dev/VGExaDb/LVDbDoNotRemoveOrUse (1GB) — dbnodeupdateによって使用される予約済LVM
  • /dev/VGExaDb/LVDbVdnodenamedgname (128MB) — quorumディスク用。

前述のリストの最初のLVMおよび最後のLVM以外のすべてのLVMは、xvdd1パーティションに含まれています。