1.10 リリースおよびパッチ・レベルの確認

新しいサーバーをラックに追加する場合は、インストールされているオペレーティング・システムのバージョンおよびソフトウェアのリリースと一致させる必要があります。

新しいラックまたはサーバーには、多くの場合、現在のラックよりも新しいリリースまたはパッチ・レベルが含まれます。現在のラック・リリースを新しいリリースに更新する必要が生じる場合もあります。また、現在のリリースのままにしたり、現在のラックに合うように新しいラックの再イメージ化を選択する必要が生じる場合もあります。どのような選択を行う場合でも、既存および新しいサーバーとスイッチは同じパッチ・レベルである必要があります。

ヒント:

最小リリースの最新情報については、My Oracle Supportノート888828.1を参照してください。

ラック内の古いサーバーには、最低限必要なソフトウェア・リリースに対応するために、新しいリリースへのパッチの適用が必要になる場合があります。また、古いデータベース・サーバーがOracle Linuxリリース5.3を使用している場合があります。それらのサーバーは、新しいOracle Linuxリリースに更新する必要があります。

パッチ適用に関するその他の考慮事項には、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseホーム・リリースと更新があります。新しいパッチが適用される場合は、拡張手順の一部として新しいサーバーがリリースを継承するように、既存のサーバーを変更することをお薦めします。これにより、パッチ適用の対象のサーバーの数が減ります。拡張作業のスケジュール設定時に既存のサーバーが目的のレベルになり、それにより拡張時の作業の合計量が減少するように、既存のサーバーのパッチ適用を事前に実行する必要があります。