11.2.5 アクティブ・ボンディング・ネットワーク

Oracle Exadata Database Machine X4-2データベース・サーバーおよびストレージ・サーバーでは、InfiniBandカードの両方のポートのアクティブ・ボンディングのサポートが有効になります。ネットワーク・トラフィックの送信に両方のInfiniBandポートが同時に使用されるため、アクティブ・ボンディングでは以前のリリースのアクティブ・パッシブ・ボンディングに比べてネットワーク帯域幅がさらに高くなります。

アクティブ・ボンディング機能は、以前のInfiniBandカードよりもさらに高いスループットをサポートする新しいInfiniBandカードを特長としているため、Oracle Exadata Database Machine X4-2のネットワーク帯域幅を向上させます。以前のInfiniBandカードは最新世代のサーバーのPCIバスによって提供されるより高速な帯域幅を活用できるほど速くなかったため、アクティブ・ボンディングで古い世代のハードウェアの帯域幅は向上しません。

InfiniBandカードのアクティブ・ボンディングについて、次の点に注意してください。

  • Oracle Linuxを実行するデータベース・サーバーには、アクティブ・ボンディング機能があります。

  • Oracle Clusterwareでは、クラスタ内の各データベース・サーバーに同じインターコネクト名が必要です。既存のOracle Exadata Database Machine X3-2およびOracle Exadata Database Machine X2-2システムをOracle Exadata Database Machine X4-2システムで拡張する場合、データベース・サーバーにレガシー・ボンディングを保持することをお薦めします。

  • ネットワーク帯域幅を向上させるためには、InfiniBandカード1つ当たりに2つのIPアドレスが必要です。

次の表に、システムの構成方法のガイドラインを示します。

オペレーティング・システム Oracle Exadata Database Machine X4-2のデータベース・サーバー Oracle Exadata Database Machine X4-2のストレージ・サーバー Exadata Storage Server X4-2L Serverを使用したOracle Exadata Database Machine X3-8フル・ラックのデータベース・サーバー

Oracle Linux

アクティブ・ボンディング

アクティブ・ボンディング

従来のボンディング、HCAにつき1つのポートがアクティブ

Oracle Solaris

IPMP、1つのポートがアクティブ

アクティブ・ボンディング

IPMP、HCAにつき1つのポートがアクティブ

最小ハードウェア: Oracle Exadata Database Machine X4世代サーバー

最小ソフトウェア: Oracle Exadata Storage Server Softwareリリース11.2.3.3