10.1.10 Oracle ASRの自動Diagpackアップロード
Oracle Exadata System Software リリース12.2.1.1.0では、管理サーバー(MS)は、Oracle ASR Managerと通信し、Oracle ASRに関する情報を含む診断パッケージを自動的にアップロードします。以前のリリースでは、自動サービス・リクエスト(SR)が開かれた後、他の診断情報を手動でアップロードする必要がありました。このステップを自動化することで、この機能は、Oracle ASRの応答時間を大幅に短縮します。
この機能は、2つの新しい属性をAlertHistory
オブジェクトに追加します。
-
新しい
serviceRequestNumber
属性は、関連付けられているサービス・リクエスト番号を示します。 -
新しい
serviceRequestLink
属性は、関連付けられているサービス・リクエスト番号へのURLを示します。
その他の重要機能を次に示します。
-
診断パッケージRESTfulページ(
https://
hostname/diagpack/download?name=
diagpackname)には、対応するサービス・リクエストへのリンクを示す、新しい列があります。 -
Oracle ASRアラート電子メールに、SRリンクが含まれています。
Oracle ASRの自動Diagpackアップロードを有効にするには、Oracle ASR Managerでhttp_receiver
を有効にする必要があります。
-
http_receiver
が有効になっているかどうかを確認するには、次のコマンドをOracle ASR Managerから実行します。asr show_http_receiver
-
http_receiver
を有効にするには、次のコマンド(portは、http_receiver
がリスニングするポート)を使用します。asr enable_http_receiver -p port
ノート:
ここで指定したポートは、データベース・サーバーまたはストレージ・サーバーでサブスクライバに指定した
asrmPort
と同じである必要があります。次のコマンドは、データベース・サーバーおよびストレージサーバーでasrmPort
を確認する方法を示します。DBMCLI> LIST DBSERVER ATTRIBUTES snmpSubscriber ((host=test-engsys-asr1.example.com, port=162,community=public, type=ASR,fromIP=10.242.0.55,asrmPort=16168)) CellCLI> LIST CELL ATTRIBUTES snmpSubscriber ((host=test-engsys-asr1.example.com,port=162,community=public, type=ASR,asrmPort=16168))
診断データをサービス・リクエストに自動的にアップロードする必要がない場合は、ALTER CELL diagPackUploadEnabled=FALSE
を実行して自動アップロードを無効にできます。
必要な最小ソフトウェア: Oracle ASR Managerリリース5.7