10.1.20.3 インメモリー集計(IMA)のためのExadata Smart Scanオフロード機能拡張
Oracle Exadata Storage Serverソフトウェアでは、条件評価のために多数のSQL操作のオフロードがサポートされています。インメモリー集計機能は、ベクトル変換の最適化を実行しようとします。これは、スター型結合SQL問合せを特定の集計操作(たとえば、SUM
、MIN
、MAX
およびCOUNT
)とともに使用し、それをより効率的な処理のために再書込みします。ベクトル変換問合せは、結合にブルーム・フィルタを使用する問合せと似ていますが、より効率的です。ベクトル変換問合せをOracle Exadata Storage Serverリリース12.1.2.1.0とともに使用する場合は、集計に使用される行のフィルタ処理をオフロードできることにより、問合せでの結合のパフォーマンスが向上します。この最適化が始まると、問合せ計画にKEY VECTOR USEと表示されます。
Oracle Exadata Storage Serverソフトウェア・リリース12.2.1.1.0では、ベクトル変換された問合せは、Exadata Storage Indexに対するグループ化列(キー・ベクトル)の適用により、さらに処理が効率化されています。
また、ストレージ・サーバー上でインメモリー列指向形式でデータをスキャンする、ベクトル変換された問合せにより、集計作業の処理をオフロードできます。これらの最適化は自動であり、ユーザー設定に依存しません。
必要な最小ソフトウェア: Oracle Database 12cリリース2 (12.2.0.1.0)およびOracle Exadata Storage Serverソフトウェア・リリース12.2.1.1.0