8.1.6 高速暗号化表スマート・スキャン
インメモリー列形式で格納されている暗号化表のスキャンが、必要時にのみ列を復号化することで改善されています。SELECTセットまたは述語内の列のみが復号化される列で、フラッシュ・キャッシュのキャッシュ・ライン全体は復号化されません。最初の述語が一致を返さない場合、2番目の述語の列にはアクセスされません。この機能により、暗号化スマート・スキャンが最大30%高速化し、ストレージ・サーバーのCPU使用率が削減されました。
たとえば、次の問合せを考えてみます。
SELECT ename FROM emp
WHERE job LIKE ‘%VP’ AND sal + bonus > 500000
予測される列(ename
)と1つ以上の予測列のみが復号化されます。VPを持たないデータ領域の給与はアクセスされません。
最小要件:
- Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0
- Oracle Database In-Memoryオプション