8.1.8 行IDによるスマート・インメモリー列指向キャッシュ

Oracle Exadata System Softwareは、DML文の述語を評価して、目的の行を決定します。これらの行は、ストレージ・サーバーからデータベース・サーバーに送り返され、その結果、ROWIDを使用して行が更新されます。この機能により、列圧縮形式で格納されたデータのROWIDを返すように機能が拡張されます。

たとえば、次のSQL問合せについて考えます。

UPDATE weather_history SET temp = (temp – 32) * (5/9)
WHERE country = 'ENGLAND'

スマート・スキャンは、コマンド処理の前のフェーズで返されたROWID値を使用して、country = 'ENGLAND'を満たす行を検索するために使用されます。

この機能により、DML文のパフォーマンスを最大5倍改善できます。

最小要件:

  • Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0
  • Oracle Database リリース18.3.0.0.180717DBRU