10.1.7 セキュア・イレイザ
Oracle Exadata System Softwareリリース12.2.1.1.0以降には、Oracle Exadata Database Machine内のすべてのコンポーネントに対してセキュア・イレイザと呼ばれる安全な消去のソリューションが用意されています。これは、2ソケット・サーバーと8ソケット・サーバーの両方を含めた、V2以上のすべてのExadata Database Machinesに対応する包括的なソリューションです。
Oracle Exadata Database Machineの以前のバージョンでは、DROP CELL ERASE
、DROP CELLDISK ERASE
、DROP GRIDDISK ERASE
などのCellCLIコマンドを使用してユーザー・データを安全に消去できます。ただし、これらのDROP
コマンドは、ハード・ドライブとフラッシュ・デバイスのユーザー・データにのみ対応しています。セキュア・イレイザは、ユーザー・データのみでなく、オペレーティング・システム、Oracle Exadata System Software、ユーザー構成を含むすべてのコンテンツをサニタイズします。さらに、セキュア・イレイザは、ハード・ドライブ、フラッシュ・デバイス、内部USB、ILOMを含む広範囲のハードウェア・コンポーネントに対応します。
セキュア・イレイザは、データベース・サーバーとストレージ・サーバーのすべてのデータを消去し、InfiniBandスイッチ、イーサネット・スイッチおよび配電ユニットを出荷時のデフォルトにリセットします。Oracle Exadataマシンの使用を廃止するか目的を再設定する場合に、この機能を使用できます。セキュア・イレイザは、マシンの各コンポーネント上のデータおよびメタデータのすべてのトレースを完全に消去します。
セキュア・イレイザ・ユーティリティの詳細は、Oracle Exadata Database Machineセキュリティ・ガイドを参照してください。