7.1.2 スマート・フラッシュ・ログ・ライトバック
容量の大きいOracle Exadata Storage Serverでは、すべてのREDOログ・エントリがハード・ディスク・ドライブ(HDD)に書き込まれる必要があります。Exadataスマート・フラッシュ・ログを使用してもログ書込みでのまれな異常の発生を防ぐことはできますが、ログ書込みの合計スループットはHDDによって制約されたままとなります。したがって、大量のREDOログ・アクティビティが原因で、またはGolden Gateログ・マイニング、ログ・アーカイブ、RMANバックアップおよびリストアなどのI/O負荷の高いその他のアクティビティが原因で、HDDでI/O帯域幅が飽和状態の場合は、ログ書込みがパフォーマンス・ボトルネックになる可能性があります。
スマート・フラッシュ・ログ・ライトバック機能では、Exadataスマート・フラッシュ・キャッシュがライトバック・モードで使用されてREDOログ・ファイルの内容全体が自動的かつ透過的に格納されるため、HDDがパフォーマンス・ボトルネックになる可能性がなくなります。システムのワークロードによっては、ログ書込みの全体的なスループットが250%向上する可能性があります。
スマート・フラッシュ・ログ・ライトバックは、Exadataスマート・フラッシュ・ログと連携して透過的に動作します。スマート・フラッシュ・ログ・ライトバックがログ書込みの全体的なスループットを向上させ、Exadataスマート・フラッシュ・ログがログ書込みの待機時間が通常より長くなることを防ぎ続けます。
スマート・フラッシュ・ログ・ライトバックは、Oracle Data Guardのプライマリ・データベースおよびスタンバイ・データベースと連携し、オンラインREDOログ・ファイルとスタンバイREDOログ・ファイルのスループットを向上させます。
IORMプランでフラッシュ・キャッシュ領域のリソース管理が構成されている場合、REDOログ・ファイルのキャッシュは、各マルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)またはCDB以外のデータベースの領域計算に含まれます。
最小要件:
- Oracle Exadata System Softwareリリース20.1.0
- Oracle Exadata Database Machine X7。
- ライトバック・モードのExadataスマート・フラッシュ・キャッシュ。
ARCHIVELOG
モードのOracle Database。