6.1.2 永続ストレージ索引
ストレージ索引を使用すると、Oracle Exadata System Softwareで不要なI/O操作を回避できます。不要なI/Oを回避することで、影響を受ける操作のパフォーマンスが向上します。また、節約されたI/O帯域幅を使用して他の作業を実行できるため、システム全体のスループットが向上します。
Oracle Exadata System Softwareでは、Exadata Storage Serverの共有メモリーにストレージ索引を作成して管理します。ストレージ索引では、ストレージ・リージョンごとに列の最小値と最大値およびセット・メンバーシップが自動的に追跡されます。ストレージ索引機能は、ユーザー入力なしで透過的に動作します。ストレージ索引に対して、作成、削除またはチューニングの操作は必要ありません。
Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0以降、ストレージ索引はセルの再起動およびアップグレード後も保持できます。この機能を有効にすると、ストレージ索引の共有メモリー・セグメントは正常シャットダウン時にストレージ・サーバーのシステム・ディスクに書き込まれ、再起動時に自動的にリストアされます。セル・サーバーのクラッシュまたはオフロード・サーバーのクラッシュが発生した場合、ストレージ索引の共有メモリー・セグメントはオペレーティング・システムによって保持され、ソフトウェア・サービスの再起動時にすぐに使用可能になります。
M.2ソリッドステート・ドライブ(SSD)を搭載したOracle Exadata Database Machine X7-2以降のシステムでは、Oracle Exadata System Softwareのアップグレード後も永続性を維持できます。
この機能により、ストレージ索引を再構築する必要がなくなり、セルの再起動直後の問合せパフォーマンスの一貫性が向上します。
この機能は、storageIndexPersMode
セル属性の設定によって制御されます。
最小要件:
- Oracle Exadata System Softwareリリース21.2.0
- Oracle Database 12cリリース2 (12.2)
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