11.7.3 ストレージ索引

ストレージ索引は、I/O操作の回避に役立つ、Oracle Exadata System Softwareで提供される非常に優れた機能です。Oracle Exadata System Softwareでは、Exadataメモリーにストレージ索引を作成して管理します。ストレージ索引により、そのセルに格納されている表の列の最小値と最大値がストレージ・リージョン単位で追跡されます。この機能は透過的に実行されるため、ユーザーによる管理操作は必要ありません。

問合せでWHERE句が指定されると、Oracle Exadata System Softwareでは、ストレージ索引を調査して、指定された列値を含む行がセル内ディスクのリージョンに存在しないかどうかを判断します(この処理は、ストレージ索引に保持されている最小値および最大値と列値を比較することで行われます)。列値が最小値と最大値の範囲外の場合、その問合せのためのスキャンI/Oはそのリージョンで回避されます。多数のI/O操作が少数のインメモリー検索に自動的に置き換えられるため、多くのSQL操作の実行速度が大幅に向上します。操作上のオーバーヘッドを最小限に抑えるため、Oracle Exadata System Softwareによってストレージ索引が透過的かつ自動的に作成されて管理されます。

ストレージ索引は、暗号化された表領域で効果を発揮します。ただし、ストレージ索引では、暗号化された列の最小値と最大値は保持されません。