8.1.3 Oracle Exadata X8Mシステムのサポート
データベースとストレージ・サーバーの新しいクラスであるX8Mは、RDMA over Converged Ethernetを利用するよう設計されています。RoCE (rockyと発音)として知られるRDMA over Converged Ethernetは、既存のRemote Direct Memory Access (RDMA)ネットワーキング動詞を使用して、Converged Ethernetに対するInfiniBand™ Trade Association (IBTA)標準ベースの拡張機能と連携してイーサネット・レイヤー2および3のネットワーク上に高速ファブリックを可能にする組合せです。RoCEは、共通のAPIインフラストラクチャをInfiniBandと共有しますが、物理レイヤーとリンク・レイヤーのみが異なります。既存のOracle Exadata高パフォーマンス・アーキテクチャおよびチューニングはすべて、新しいネットワークと互換性があります。
Oracle Exadata X8M-2およびX8M-8のデータベース・サーバーは、より高いIOパフォーマンスを可能にする100Gb/秒のRDMAネットワーク・カードを利用し、永続的なメモリー・アクセラレーションを備えたOracle Exadata X8M-2ストレージ・サーバーと組み合せて使用すると、RDMA読取りのレイテンシが10倍短縮されます。すべてのOracle Exadata X8M-2ストレージ・サーバーが100Gb/秒のRDMAネットワーク・カードを使用しますが、拡張ストレージ・サーバー(XT)は永続的なメモリー・アクセラレーションを受け入れません。X8M世代の最大容量およびExtreme Flashストレージ・サーバーは、サーバー当たり1.5TBの永続メモリーを受け入れます。
詳細は、Oracle Exadata Database Machineシステム概要のOracle Exadata Database Machineのハードウェア・コンポーネントを参照してください。
Oracle Exadata X8Mデータベース・サーバーへのOracle DatabaseおよびOracle Grid Infrastructureソフトウェアのインストールでは、「Unbreakable Enterprise Kernel 5にアップグレードされたOracle LinuxカーネルおよびOracle Linux 7.7にアップグレードされたOracle Linuxディストリビューション」に示されている最小リリース要件を満たしている必要があります。
Oracle Exadata X8Mサーバーでは、Oracle Exadata System Softwareリリース19.3.0以降を使用する必要があります。