10.6.16 Extreme Flashセル上のライトバック・フラッシュ・キャッシュ

Extreme Flashセルでは、フラッシュ・キャッシュはデフォルトでライトバック・モードで動作し、フラッシュ領域の5パーセントを占有します。Extreme Flashセル上のフラッシュ・キャッシュはブロック・キャッシュとして使用されません。ユーザー・グリッド・ディスクがすでに作成されており、したがってフラッシュ・キャッシュが必要でないためです。ただし、それでもフラッシュ・キャッシュは、次の高度な操作に有効です。

  • 列キャッシュは、フラッシュ・キャッシュ上のExadataハイブリッド列圧縮(EHCC)表データを、Extreme Flashセル上に純粋な列形式レイアウトでキャッシュします。

  • 書込みI/Oレイテンシ制限は、一時的に停止したフラッシュへの書込みI/O動作をキャンセルし、Extreme Flashセル上の別の正常なフラッシュ・デバイスのライトバック・フラッシュ・キャッシュに記録するべき書込みをリダイレクトします。

  • 高速データ・ファイル作成は、Extreme Flashセル上で、ライトバック・フラッシュ・キャッシュのブロックに関するメタデータを維持し、ユーザー・グリッド・ディスクへの実際のフォーマッティング書込みを除去します。

管理者は、フラッシュ・キャッシュをExtreme Flashセル上でライトスルー・モードに構成するように選択できます。列キャッシングはライトスルー・フラッシュ・キャッシュ・モードで動作しますが、書込みI/Oレイテンシ制限と高速データ・ファイル作成には、ライトバック・フラッシュ・キャッシュが有効になっていることが必要です。