2.8 品質サービスの管理

アプリケーションに対する攻撃には、境界違反やアクセス制御ポリシーの破壊以外にも様々な方法があります。

Oracle Exadataには、リソースを枯渇させる攻撃、DoS攻撃、およびサービスとデータの可用性に影響する可能性がある偶発的または故意の障害の検出と防止に役立つ、数多くの機能が備えられています。

Oracle Exadata System Softwareには、データベース間のI/Oリソースおよびデータベース内のI/Oリソースを管理するI/Oリソース管理(IORM)が含まれます。IORMにより、異なるパフォーマンス要件を持つ様々なデータベースで共通のOracle Exadata Storage Serverプールを共有できます。同じデータベース内の複数のワークロードに独自のリソース・ポリシーを定義できます。この柔軟なアーキテクチャによって、組織では統合アーキテクチャでの操作時に重要なワークロードおよびデータベースでI/Oリソースを共有できます。

Oracle Databaseには、複数のデータベースが同じオペレーティング・システムで稼働できるようにするツールが含まれています。Oracle Database Resource Managerおよびインスタンス・ケージングでは、粒度の細かい方法を使用してCPUリソースへのアクセスを動的に制御する機能をサポートしています。Oracle Database Resource Managerは、並列度の程度、アクティブなセッションの数および他の共有リソースを制御して、共有データベース・アーキテクチャで必要なリソースを1つのデータベースが独占することを防止できます。

Oracle Database Quality of Service Management (Oracle Database QoS Management)は、システム全体のワークロード・リクエストを監視する自動化されたポリシーベースのソリューションです。Oracle Database QoS Managementは正確なランタイム・パフォーマンスとリソース・メトリックを相互に関連付け、データを分析してボトルネックを特定し、動的な負荷状態でパフォーマンス目標を維持する推奨リソース調整を作成します。