3.3.6 クローンおよびスナップショットのリスト

関連ファイル、クローンおよびスナップショットに関する情報を表示するには、ESCLI lssnapshotsコマンドを使用します。このコマンドには、2つの主な操作モードがあります:

  • 特定のファイルに基づくスナップショットに関する情報を表示するには、lssnapshotsコマンドを使用して、コマンドの対象となるファイルを指定します。指定するファイルは、スナップショット、クローン、通常ファイルのいずれかです。次に例を示します:

    @> lssnapshots @myvaultname/file1
    name
    @myvaultname/file1
    @myvaultname/snap2_of_file1
    @myvaultname/snap1_of_file1
    

    例に示すように、単純な形式のコマンドは、指定されたファイルに直接基づくスナップショットを表示します。

    lssnapshotsコマンドで使用可能なコマンド・オプションを使用すると、次のことも可能です:

    • 指定された条件に従って出力をフィルタ処理します。
    • 特定の属性を使用して出力をソートします。
    • 様々な詳細レベルで出力を表示することを選択します。
  • 関連ファイル、クローンおよびスナップショットに関する情報を表示するには、lssnapshotsコマンドを使用して、--allオプションまたは--treeオプションとともにファイル名を指定します。

    どちらのオプションでも、指定したファイルを含むスナップショット・ツリーに属するすべてのファイル、クローンおよびスナップショットに関する情報が表示されます。指定するファイルは、スナップショット・ツリー内の任意のレベルのスナップショット、クローン、通常ファイルのいずれかです。他のコマンド・オプションは、--allオプションまたは--treeオプションと組み合せて使用できません。

    たとえば、次のコマンド・シーケンスに基づく関連ファイルのグループを考えてみます。

    @myvaultname/> putfile somelocalfile file1
    Putting file somelocalfile to @myvaultname/file1
    Success.
    
    @myvaultname/> snapshotfile file1 snap1_of_file1
    Success.
    
    @myvaultname/> clonefile file1 clone1
    Success.
    
    @myvaultname/> snapshotfile file1 snap2_of_file1
    Success.
    
    @myvaultname/> snapshotfile clone1 snap1_of_clone1
    Success.
    

    次の例では、--allコマンド・オプションを使用して関連ファイルを表示する方法を示します。出力は、一連のリストで表示されます。最初のリストには、スナップショット・ツリー内のファイルおよびクローンが含まれます。残りの出力には、ソース・ファイル別にグループ化されたスナップショットがリストされます。

    @> lssnapshots @myvaultname/clone1 --all
    
    ---FILE/CLONES:---
    
    2022-05-02 06:14:41 UTC @myvaultname/file1
    2022-05-02 06:15:15 UTC @myvaultname/clone1
    
    ---SNAPSHOTS:---
    
    @myvaultname/file1
      2022-05-02 06:15:06 UTC @myvaultname/snap1_of_file1
      2022-05-02 06:15:15 UTC @myvaultname/?8000_0000_000a:00000001
      2022-05-02 06:15:24 UTC @myvaultname/snap2_of_file1
    
    @myvaultname/clone1
      2022-05-02 06:15:45 UTC @myvaultname/snap1_of_clone1
    
    

    コマンド出力には、@myvaultname/clone1を作成するクローニング操作の一環として暗黙的に作成された内部スナップショット(@myvaultname/?8000_0000_000a:00000001)が含まれていることに注意してください。

    次の例では、--treeコマンド・オプションを使用して、スナップショット・ツリー内の関連ファイルを表示する方法を示します。

    @> lssnapshots @myvaultname/clone1 --tree
    
    +---- [1] @myvaultname/snap1_of_file1
    +---- [2] @myvaultname/?8000_0000_000a:00000001
    |
    |`---+---- [4] @myvaultname/snap1_of_clone1
    |    +---- [6] @myvaultname/clone1
    |
    +---- [3] @myvaultname/snap2_of_file1
    +---- [5] @myvaultname/file1