5.1.1 Exadata Database MachineのI/Oリソース管理(IORM)について
IORMには、リソース割当てを管理するための多くの機能が用意されています。各機能は個別に使用できますが、他の機能と組み合せて使用することもできます。
多くの場合、ストレージは複数のタイプのワークロードおよびデータベース間で共有され、パフォーマンスの問題が発生することもあります。たとえば、本番環境のデータ・ウェアハウスの1つで多数のパラレル問合せを実行すると、他のデータベースにおいてクリティカルなOLTPのパフォーマンスに影響を与える場合があります。このような問題は、ストレージ・システムをオーバー・プロビジョニングすることにより軽減できますが、この方法では、共有ストレージのコスト削減の利点もなくなります。クリティカルでないタスクをピーク時以外に実行するようにスケジュール設定することもできますが、この手動処理には手間がかかります。
IORMを使用することにより、ユーザー定義のポリシーに従って、複数のワークロードおよびデータベース間でOracle Exadata Storage Serverを共有できます。データベース内のワークロードを管理する場合は、Oracle Exadata Storage ServerのI/Oリソースを管理できるように拡張されたOracle Database Resource Managerを使用して、データベース・リソース・プランを定義できます。含まれるプラガブル・データベース(PDB)を管理できるコンテナ・データベース(CDB)リソース・プランを定義することもできます。複数のデータベースを管理する場合は、データベース間のプランを定義できます。または、クラスタベースのリソース管理を実行するクラスタ・プランを定義できます。
I/Oリソースに競合がある場合、IORMでは、発行するI/Oリクエストとキューに入れるI/Oリクエストを迅速に振り分けることにより、I/Oをスケジュール設定します。I/Oリクエストは、リソース・プランに従ってリソース割当てを超えていないワークロードに対してすぐに処理されます。I/Oリクエストは、リソース割当てを超えるワークロードのキューに入れられます。キューに入れられたI/Oは、ワークロードがリソース割当てを超えなくなったときに、リソース・プランの優先順位に従って処理されます。セルが容量を下回って動作していて、I/Oリソースの競合がない場合、IORMはI/Oリクエストをキューに入れず、使用可能なI/Oリソースを消費するためにワークロードがリソース割当てを超えるようにします。
たとえば、本番環境のデータベースとテスト用のデータベースでOracle Exadata Storage Serverリソースを共有している場合は、本番環境のデータベースを優先するようにリソース・プランを構成できます。この場合、テスト用のデータベースの負荷が本番環境のデータベースのパフォーマンスに影響を与える場合は、本番環境のデータベースのI/Oパフォーマンスが影響を受けないように、IORMによってI/Oリクエストがスケジュール調整されます。つまり、テスト用のデータベースのI/Oリクエストは、本番環境のデータベースのI/Oリクエストのパフォーマンスに影響を与えずに発行可能になるまで、キューに入れられます。
フラッシュIORMにより、フラッシュ・キャッシュ内のクリティカルなOLTP I/Oリクエストのレイテンシを保護します。OLTP I/Oリクエストと同時にフラッシュで表スキャンが実行されている場合、OLTPのレイテンシに大きく影響します。フラッシュIORMでは、表スキャン、および他の優先度の低いI/Oリクエストがキューに入れられ、制限されます。クリティカルなOLTP I/Oリクエストはキューに入れられません。フラッシュ・ドライブがクリティカルなOLTP I/Oリクエストの処理のためにビジーでない場合、IORMプランでのリソース割当てに基づいて、キューに入れられたI/Oリクエストが発行されます。
- IORMのobjectiveについて
I/Oリソース管理(IORM)のobjective
オプションは、IORMの最適化モードを指定します。 - IORMプラン
Exadata I/Oリソース管理(IORM)は、様々なIORMプランを使用してリソースを管理します。 - リソース割当て方法
共有または割当てを使用して、IORMプランにリソースを割り当てることができます。
親トピック: I/Oリソース管理(IORM)の理解