1.2.13 データ破損の防止
データ破損が起こるのは非常にまれですが、発生した場合は、データベース、さらには業務に壊滅的な影響を与える可能性があります。
Oracle Exadata System Softwareでは、物理ビットだけでなくビジネス・データも保護することにより、高いレベルのデータ保護を実現します。
破損データを検出および防止するための主な方法は、ストレージ・サブシステムがOracleブロック・コンテンツを検証するブロック・チェックです。Oracle Databaseでは、データベース・ブロックを検証して保護情報を追加しますが、Oracle Exadata System Softwareでは、データベースおよびストレージ間のI/Oパスに送信される破損データを検出します。ストレージ・サーバーは破損データがディスクに書き込まれないように阻止します。これにより、従来型のデータベース製品では防止できなかった大規模な障害を回避できます。
他の破損チェックの実装と異なり、Oracle Exadata System Softwareによるチェックは、完全に透過的に動作します。データベースやストレージ層にパラメータを設定する必要はありません。これらのチェックでは、Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)ディスク・リバランス操作やディスク障害など、すべてのケースを透過的に処理します。