6.4.4.5 メトリック・ストリーム形式の理解
リアルタイム・メトリック観測データには、中心的な一連の属性が含まれています。ただし、メトリック・ストリームの形式は、アクセスのモードによって異なります。
メトリック・ストリームをメトリック収集プラットフォームに自動的にアップロードする場合は、メトリック・エンドポイント構成でメトリック・ストリーム形式を指定できます。使用可能な形式は、JSONまたはプレーン・テキストです。
次に、JSON形式の例を示します。
json: {
"gauge": [{
"metric": "OS_NET_RX_BY_SEC",
"value": "0.0012989044189453125",
"timestamp": 1652473286000,
"unit": "MB/sec",
"dimensions": {
"server": "celadm09.example.com",
"objectName": "eth0",
"nodeType": "STORAGE",
"fleet": "example-fleet",
"pod": "dbm01",
"cluster": "c01"
}
}, {
"metric": "SIO_IO_RD_FC_HD_SEC",
"value": "0.0",
"timestamp": 1652473286000,
"unit": "MB/sec",
"dimensions": {
"server": "celadm09.example.com",
"objectName": "SMARTIO",
"nodeType": "STORAGE",
"fleet": "example-fleet",
"pod": "dbm01",
"cluster": "c01"
}
}
]
}
プレーン・テキスト形式には、基本的に、JSONストリームと同じ情報が含まれています。ただし、プレーン・テキスト形式では、各メトリック観測データが別々の行で示されます。次に、プレーン・テキスト形式の例を示します。
metrics,name=OS_NET_RX_BY_SEC,objectName=eth0,server=celadm09.example.com,unit=MB/sec,nodeType=STORAGE,fleet=example-fleet,pod=dbm01,cluster=c01 value=9.441184615324398E-4 1652473456000000000
metrics,name=OS_NET_RX_BY_SEC,objectName=eth0,server=celadm09.example.com,unit=MB/sec,nodeType=STORAGE,fleet=example-fleet,pod=dbm01,cluster=c01 value=0.002647613311980988 1652473457000000000
指定したRESTエンドポイントを使用することでメトリック・ストリームをダウンロードする場合、データはプレーン・テキスト・アップロード形式に似た形式で示され、各メトリック観測データが別々の行で示されます。次に、ダウンロード形式の例を示します。
DS_CPUT{objectName="dbadm05",unit="%",server="dbadm05.example.com",nodeType="KVMHOST",fleet="example-fleet",pod="dbm01",cluster="c01"} 23.10906363831155 1652485449597
DS_MEMUT{objectName="dbadm05",unit="%",server="dbadm05.example.com",nodeType="KVMHOST",fleet="example-fleet",pod="dbm01",cluster="c01"} 99 1652485449597
DS_MEMUT_MS{objectName="dbadm05",unit="%",server="dbadm05.example.com",nodeType="KVMHOST",fleet="example-fleet",pod="dbm01",cluster="c01"} 0.12396045794483294 1652485449597
次のリストでは、メトリック・ストリームに含まれる属性を説明します。
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メトリック名は、次のように特定します。
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JSONアップロード形式では、メトリック名は
metric
タグの後に続きます。 -
プレーン・テキスト・アップロード形式では、メトリック名は、
name=
の後に続く値です。 -
ダウンロード形式では、メトリック名は、各行の最初の要素であり、左中カッコ(
{
)の前にあります。
-
-
メトリック値は、次のように見つけます。
-
JSONアップロード形式では、メトリック値は
value
タグの後に続きます。 -
プレーン・テキスト・アップロード形式では、メトリック値は
value=
の後に続きます。 -
ダウンロード形式では、メトリック値は、各行の最後から2番目の要素であり、右中カッコ(
}
)の後に続きます。
-
-
メトリック観測の時間は、次のように見つけます。
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JSONアップロード形式では、タイムスタンプは
timestamp
タグの後に続きます。タイムスタンプは、1970年1月1日のグリニッジ標準時(GMT) 00:00:00からのミリ秒数(1 x 10-3秒)で表されます。 -
プレーン・テキスト・アップロード形式では、タイムスタンプは各行の最後の要素です。タイムスタンプは、1970年1月1日のグリニッジ標準時(GMT) 00:00:00からのナノ秒数(1 x 10-9秒)で表されます。
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ダウンロード形式では、タイムスタンプは各行の最後の要素です。タイムスタンプは、1970年1月1日のグリニッジ標準時(GMT) 00:00:00からのミリ秒数(1 x 10-3秒)で表されます。
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unit
値では、メトリック観測の測定単位が示されています。 -
server
値には、メトリック観測データを生成したExadataサーバーの名前が含まれています。 -
objectName
値には、メトリックに関連付けられているExadataオブジェクトの名前が含まれています。 -
nodeType
値には、メトリック観測データを生成したExadataサーバーのタイプが含まれています。 -
fleet
、pod
およびcluster
属性は、ユーザーが定義したメトリック・タグの例であり、多数のExadataサーバーによって生成された観測データを整理およびグループ化するために使用できます。メトリックにタグ付けするには、metricStreamTags
のCELL属性を設定します。
関連トピック
親トピック: リアルタイム・インサイトの使用