データ・インポート・オプション
公開Webサービスの使用など、様々な方法で外部アプリケーションからOracle Applications Cloudにデータをインポートできます。
どのインポート方法を使用するかは、インポートするデータのタイプ、データの量および技術要件によって決まります。 あるクラウド・サービスを他のクラウド・サービスと統合する場合は、該当するガイドで説明されている追加のインポート方法を使用する必要があります。
特定のオブジェクトのデータをインポートする場合は、前提条件となるオブジェクトがアプリケーションに存在していることを確認する必要があります。 たとえば、あるアカウントの担当者をインポートする場合、そのアカウントがアプリケーションにすでに存在している必要があります。 あるインポート・ジョブが他のインポート・ジョブのコンテンツに依存している場合、依存ジョブを開始する前に前提条件ジョブを完了します。 たとえば、アカウントと商談の両方をインポートする場合、商談をインポートする前にアカウントをインポートします。
次の表に、インポート方法および詳細情報の参照先を示します。
インポート方法 | 摘要 | 使用する場合 | アクセス方法 | 詳細情報 |
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マクロ・ファイルのクイック・インポート |
Oracle提供のインポート・マクロ・ファイルを使用すると、一部のオブジェクトについて、一度に最大5,000件のレコードのインポートを高速化および簡略化できます。 マクロは、データ入力を検証し、値リストを提供し、定数値を自動的に移入します。 スプレッドシートのマクロは、インポート管理を使用して自動的にインポートされるデータ・ファイルを作成します。 インポート・マクロを使用して、次のオブジェクトをインポートできます:
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これらは初期配置でデータをインポートするのに最適です。 データを移入すると、マクロ・ファイルを使用してレコードをインポートできます。 |
マクロ・ファイルおよび必要なマッピング・ファイルは、Oracle Supportからダウンロードできます。 |
独自のフィールドをマクロに追加する方法については、「クイック・インポートの概要」を参照してください。 |
インポート管理 |
インポート管理は、フラット・ファイル(.CSV)のインポートの定義、エラー処理およびパフォーマンスを改善します。 たとえば、インポート管理にはドラッグ・アンド・ドロップによるマッピング機能があり、インポート前にデータ・ファイルの最初の10レコードを検証して、データが各種属性のインポート制約を満たしていることを確認します。 インポート管理では次のアプリケーション・オブジェクトおよびその子オブジェクトのデータをインポートできます。
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インポート・マクロ・ファイルの使用範囲外でインポートするには、インポート管理を使用します。 |
ナビゲータで「インポート管理」をクリックします。 |
このインポートの使用手順については、『インポートおよびエクスポートの管理の理解』ガイドを参照してください。 |
外部データ・ローダー・クライアント |
大量のフラット・ソース・データ・ファイルをCX Sales and Fusion Serviceにインポートするのに使用するコマンドライン・ツールです。 このツールは大きなデータ・ファイルをインポート・ボリューム制限に合わせて分割し、インポート・ステータスの追跡を有効化します。 クライアントではインポート管理と同じオブジェクトがサポートされます。 |
このインポート方法は、インポート管理でサポートされているオブジェクトに対して非常に大きなデータ・ファイルをインポートするのに使用します。 |
このクライアントは、My Oracle SupportのOracle Support文書2325249.1 (外部データ・ローダー・クライアント)からダウンロードできます。 |
このクライアントの使用手順は、この文書およびクライアントそのものにおいて参照できます。 外部データ・ローダー・クライアントの使用の詳細は、『CX Sales and Fusion Serviceのインポートおよびエクスポートの管理の理解』ガイドにある、「外部データ・ローダー・クライアントを使用したデータのインポート」の章を参照してください。 |
Webサービス |
Webサービスは、外部クライアント・アプリケーションでインポート・ジョブを開始および監視するのに使用できます。 REST Webサービスを使用してインポート管理ジョブを管理し、SOAP Webサービスを使用してファイル・インポート・ジョブを管理できます。 |
外部アプリケーションから直接インポートするには、Webサービスを使用してインポート・ジョブを管理します。 |
インポート管理/RESTサービスおよびファイル・インポート/SOAPサービスのどちらに対してもパブリックAPIが用意されています。 インポートには、次のREST APIを使用できます。
SOAPサービスはファイル・インポート・アクティビティ・サービスと呼ばれます。 |
REST APIドキュメンテーションについては、『CX Sales and Fusion ServiceのREST API』ガイドを参照してください。 SOAP APIドキュメンテーションについては、『CX Sales and Fusion Service向けのSOAP Webサービス』ガイドを参照してください。 |
大量インポート |
大量インポート・モードは、何百万ものレコードを一度にインポートするように設計されています。 このモードでは、アプリケーション・コンポーザを使用して構成されたカスタム・ロジックはトリガーされません。 このオプションは、次のオブジェクトおよびその子オブジェクトに対して使用できます。
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このインポート・モードは、サポートされているオブジェクトに対して非常に多くのレコードをインポートする場合に使用します。 |
RESTサービスを使用するか外部データ・ローダー・クライアントを使用して、大量インポートにアクセスできます。 RESTを使用してインポートする場合、このモードのインポートが有効になるように、High-volume属性を設定します。 外部データ・ローダー・クライアントを使用してインポートする場合は、このモードのインポートが有効になるように、コマンドライン・パラメータ-high-volumeを設定します。 |
REST APIドキュメンテーションについては、『CX Sales and Fusion ServiceのREST API』ガイドを参照してください。 外部データ・ローダー・クライアントの使用の詳細は、『CX Sales and Fusion Serviceのインポートおよびエクスポートの管理の理解』ガイドにある、「外部データ・ローダー・クライアントを使用したデータのインポート」の章を参照してください。 |
インポート管理を使用してオブジェクト・ワークフローを起動することはできません。
次の図に、各種インポート方法のアーキテクチャの概要を示します。
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ファイル・インポートは、SOAアーキテクチャを使用してOracle CX Salesにデータをインポートします。
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クイック・インポートは、REST Webサービスを使用してOracle CX Salesにデータをインポートします。 クイック・インポート用のExcelマクロを使用してデータをインポートする場合、REST Webサービスを使用してインポート管理のインポート・アクティビティが作成されます。 このマクロ・インポートでは、アプリケーションからインポートを開始するときと同じインポート・アクティビティが作成され、同じマッピングが使用されます。 マクロまたはアプリケーションそのものにおける各インポートを監視できます。
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インポート管理および外部データ・ローダー・クライアントはどちらも、インポートに同じスケジュール済プロセスを使用します。 クライアントを使用して非常に大きなファイルをインポートする場合、REST APIは複数のプロセスを作成してインポート管理のファイル・サイズ制限を尊重します。
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外部アプリケーションからインポートするには、SOAPおよびREST Webサービスを直接使用します。
