顧客を作成して、販売トランザクションを適切に記録および計上し、販売関係の他の属性を識別できます。
販売トランザクションの記録では、Oracle Customer Data Managementにパーティとして格納された顧客に、請求先のビジネス目的を指定した顧客アカウントと顧客サイトの両方があることが必要です。
顧客データ管理のコンテキストにおける顧客の役割を理解するには、関連するいくつかの概念を理解することが役立ちます。 顧客および顧客アクティビティに関連する主な概念は次のとおりです。
パーティ
パーティとは、商品売買やサービス提供など、別のパーティとビジネス関係を結ぶことができるエンティティです。 パーティは、組織または個人のいずれかです。 パーティは、そのパーティと別のパーティとのビジネス関係とは独立して存在します。
顧客
顧客は、販売関係を持つ組織または個人のパーティです。 この販売関係は、たとえば、製品およびサービスの購入または将来の購入のベースとなる条件のネゴシエーションの結果として発生する可能性があります。
顧客アカウント
顧客アカウントは、パーティが別のパーティと結ぶことができるビジネス関係の属性を表します。 顧客アカウントには、パーティとビジネスを行う条件に関する情報が含まれます。
たとえば、社内向けに購入するための商用アカウントと、エンド・ユーザー向けに自社製品を購入するための再販者アカウントを作成できます。
1つのパーティに対して複数の顧客アカウントを作成して、様々なカテゴリのビジネス活動に関する情報を保持できます。 たとえば、様々なタイプの購買の請求書を追跡するために、事務用品を購入するためのアカウントと、家具を購入するための別のアカウントを保持できます。
また、組織内の複数の事業分野と取引する顧客に対して複数の顧客アカウントを保持することもできます。
プロファイル情報、信用価値、住所、担当者などのパーティに関する情報は、パーティの顧客アカウント全体で共有できます。 さらに、顧客アカウントごとに、担当者住所および連絡先とともに個別のプロファイルおよび担当者を保持することもできます。
サイト
サイトとは、空間におけるポイントとなり、住所で表現されます。 パーティ・サイトとは、パーティが物理的に存在する場所のことです。
顧客サイトとは、顧客アカウントのコンテキストで使用されるパーティ・サイトです。 1つの顧客アカウントが複数のサイトを持つことができます。
顧客住所は、販売関係の一環として、請求、出荷、その他の目的で使用されるサイトです。 識別住所とは、パーティの事業所を識別するパーティ・サイト住所です。 各パーティの識別住所は1つのみとなりますが、1つのパーティに複数のパーティ・サイトを設定できます。
関係
パーティ関係とは、そのパーティが別のパーティのコンテキストで果たす役割です。 たとえば、関連会社、子会社、パートナ、従業員、担当者などです。
パーティ内の複数の顧客アカウントの間にアカウント関係を設定することで、請求、出荷および支払情報の共有が可能になります。