税金複合の管理
ブラジルでは、課税標準の計算時に税金が複合されます。
ICMSとIPIの両方がトランザクションに適用可能な場合は、ICMSの課税標準を計算するために、最初にIPI税額を追加します。
サンパウロにある組織は、100 BRLの品目を生産し、同じ状態の顧客に販売します。 ICMSは18%で適用でき、IPIは15%で適用可能です。
| IPI計算 | 金額(BRL) | コメント |
|---|---|---|
| IPI税額= IPI課税標準* IPI税率 | 100*15% = 15 | IPI税額を最初に計算します。 |
| ICMS計算 | 金額(BRL) | コメント |
|---|---|---|
| ICMS課税基準= ICMS課税基準+ IPI税額 | 100+15 = 115 | ICMSの課税標準を計算するには、最初にIPI税額を追加します。 |
| ICMS税額= ICMS課税基準* ICMS税率 | 115*18% = 20.70 |
Oracle ERP Cloudでは、税制間の複合オプションと課税標準算式で税金の複合を管理します。 ICMSおよびIPIは、別々の制度として作成されます。
相互制度複合オプションを有効にするには、次のステップに従います:
- 税金マネージャとしてサインインします。
- 「ナビゲータ」、「設定および保守」をクリックします。
- 「税制の管理」を検索します。
- ICMSおよびIPI税制を検索します。 「相互制度複合の許可」を選択すると、ICMS税制内の税金が、IPI税制内の税金の計算に基づくように設定されます。
- 相互制度複合の順序を示す複合優先度として値を入力します。ノート: 数字間のギャップを許可すると、将来より優先度の高い税制が導入される場合に柔軟性が得られます。 ICMSより小さいIPI制度に優先度番号を指定してください。 小さい数字は、最初に処理される税制を示します。 IPI税金計算が最初に実行され、その後にICMSの課税標準を計算するためのIPI税額が複合されます。
課税標準算式を作成するには、次のステップに従います:
- 税金マネージャとしてサインインします。
- 「ナビゲータ」、「設定および保守」をクリックします。
- 「税算式の管理」を検索します。
- 「追加」をクリックして、次の属性を持つ新しい式を作成します:
-
ヘッダー属性 値 コメント 課税標準タイプ 明細金額 トランザクション明細に指定された金額で、課税標準を導出するために使用されます。 税制コード ICMS IPI税額は、ICMSの課税標準を計算するために複合されます。 複合税制コード IPI IPI税制は、ヘッダーで選択されたICMS税制との複合操作に含まれます。 複合税金 IPI IPI税金は、ヘッダーに定義されている税金との複合操作に含まれます。
課税標準ルールの作成
適切な税金決定ファクタを使用して課税標準ルールを定義し、税金決定プロセスで新しく定義した課税標準算式をデフォルト設定します。
税金決定ファクタは、税金決定プロセスの結果に寄与する地理的事業所や税務登録ステータス、製品会計分類などになります。 税金決定ファクタは、税金決定ファクタ区分と呼ばれる論理グループに分類されます。 各税金決定ファクタ区分には、区分の内容を構成する決定ファクタ名が含まれます。 この例では、課税標準ルールに製品会計分類ベースの税金決定ファクタを使用します。
課税標準ルールを作成するには、次のステップに従います:
- 「税金管理」 rとしてサインインします。
- 「ナビゲータ」、「設定および保守」をクリックします。
- 「税務処理基準の管理」を検索します。
- 適切な税金決定ファクタを使用して、課税標準ルールを定義します。
- これらのトランザクション明細を使用して、Payablesで請求書を作成します。
明細 項目 単価 数量 明細金額 1 A (在庫品目) 1.00 BRL 100 100.00 BRLの合計 100.00 - この構成を使用して、IPI税金を計算し、ICMS課税標準に税額を追加して、ICMSおよびIPI税金の税金明細を作成します。
税金明細 レート名 レート 税額 税制 税金名 税金ステータス 税管轄区域 1 IPI_15 15 15.00 IPI IPI 標準 ブラジル 2 ICMS_18 18 20.70 ICMS ICMS 標準 SP