契約更改ソース・データの処理方法
「契約更改ソース・データの作成」プロセスを実行して、期限が切れた適格な繰返し約束明細を更新できます。
このプロセスでは、次の操作が実行されます。
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履行義務の既存の約束詳細明細をスキャンして、プラン終了日に達した明細を判別します。
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約束詳細明細および契約の更改適格性を判別します。
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適格な約束詳細明細の最新のソース文書ヘッダーおよび明細バージョンを特定します。
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最新のソース文書バージョン明細を使用して新しいソース文書ヘッダーおよび明細を作成し、新しいプラン期間と金額または終了を反映するようにデータを更新します。
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新しいソース文書ヘッダーおよび明細を、後続処理のためにソース文書表に書き込みます。
プロセスが完了したら、「顧客契約ソース・データの検証」および「顧客契約の識別」プロセスを発行して、新しく受け取ったソース文書を処理します。
契約更改ソース・データに影響を及ぼす設定
「契約更改ソース・データの作成」プロセスを実行すると、プロセスでは、有効な会計契約の約束詳細明細のみが考慮されます。 有効な会計契約には、次の設定があります。
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配分ステータスは、次のいずれかになります。
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配分済
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不要
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免除済
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締結日はシステム日付以前です。
有効な会計契約の場合、次の条件を持つ繰返し約束詳細明細は更改に適格です。
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終了日が空白であるか、システム日付よりも後の日付です。
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約束詳細明細は破棄済としてタグ付けされていません。
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収益が完全に認識されています。
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約束詳細明細は更改用にまだ処理されていません。
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「データ変換ステータス」が「処理済」です。
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約束詳細明細に未処理の返品明細がありません。
契約更改ソース・データの処理方法
元の(親)ソース文書ヘッダーおよび繰返し約束詳細明細の明細を基準として使用して、新しいサービス期間を反映する新規ソース文書が生成されます。 新しいソース文書は、次の変更を含む約束詳細明細の作成に使用される最新バージョンのソース文書明細のコピーです。
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SOURCE_DOCUMENTS表の次の列は、次のように更新されます。
フィールド
値
文書日付
最も早いプラン開始日
繰返しヘッダー連番
コピーごとに1ずつ増分
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SOURCE_DOC_LINES表の次の列は、次のように更新されます。
フィールド
値
文書日付
充足プラン終了日+ 1日
数量
販売単価で除算された繰返し金額
明細金額
繰返し金額
充足プラン開始日
充足プラン終了日+ 1日
充足プラン終了日
充足プラン終了日は、繰返し頻度と繰返しパターンによって増分されます
バージョン番号
1
バージョン・インジケータ
N
契約変更日
空白
改訂目的タイプ
空白
契約への追加インジケータ
空白
契約処理コードへの追加
空白
繰返し明細連番
コピーごとに1ずつ増分
契約グループ番号
空白の場合、明細文書番号は顧客契約番号に連結されます。 それ以外の場合は、元の契約グループ番号が使用されます。
明細作成日
システム日付
「顧客契約の識別」プロセスで、元の繰返しソース文書明細識別値を使用して新しく作成された繰返しソース文書明細が処理され、「契約識別ルール」ロジックがバイパスされます。 その後、契約には、元の契約識別ルールの締結ルールに関係なく、文書日付+ 1日と等しい締結日が割り当てられます。
契約が初めて更改されるとき、元の会計契約に契約グループ番号が割り当てられていない場合は、「顧客契約の識別」プロセスによって契約グループ番号が契約に割り当てられます。 システム生成契約グループ番号は、親会計契約の契約番号に連結された文書番号で構成されます。 後続の更改には、同じ契約グループ番号が使用されます。