パフォーマンス・テンプレートおよびセクションの計算済評点の設定に関するガイドライン
計算済評点を使用すると、「総合要約」セクションの就業者の総合パフォーマンス評点、および「プロファイル・コンテンツ」、「パフォーマンス目標」および「育成目標」セクションのセクション評点を自動的に計算できます。
計算済評点を構成するには、次のオプションから選択します。
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計算済評点のアクティブ化および表示オプション
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セクション評点モデルおよび計算ルール
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小数部
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小数端数処理ルール
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マッピング・メトリック
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マッピング方法
パフォーマンス・テンプレートの「プロセス」および「構造」タブでテンプレートに対する計算済評点を構成します。 パフォーマンス・テンプレート・セクション・タスクを使用してセクションを構成することもできます。
計算済評点のアクティブ化および表示オプション
パフォーマンス・テンプレートの「プロセス」ステップで、「評点の計算」を選択して、アプリケーションでセクション評点を計算できるようにします。 このオプションを選択すると、評点が使用可能になるすべてのセクションで計算済評点が使用されます。 総合要約評点は常に、手動で入力されたセクション評点ではなく、計算済セクション評点を使用して計算されます。
評点を表示するためのオプションを次の中から選択します(すべてのセクションに適用されます)。
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就業者に計算済評点を表示
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マネージャに計算済評点を表示
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関係者に計算済評点を表示
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マトリックス・マネージャに計算済評点を表示
マトリックス・マネージャおよび他の関係者の計算済評点は、マネージャと就業者に手動入力評点の表示が許可されている場合は、両者に対して表示されます。
「計算済評点のみ使用」を選択した場合は、次が適用されます。
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計算済評点のみが表示され、マネージャ、就業者および関係者は評点を手動で入力できません。
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計算済評点が正式なセクション評点になります。
- 計算済セクション評点のみがパフォーマンス文書に表示されますが、計算済セクション評点と手動セクション評点の両方がデータベースに移入されます。 パフォーマンス文書が完了すると、評点がプロファイルに渡されます。
セクション評点モデルおよび計算ルール
セクションで計算済評点を使用可能にするには、「パフォーマンス評点モデル」、「言語評点モデル」、「熟達度評点モデル」など、セクションの評点モデルを選択する必要があります。
さらに、セクションの評点付けに使用する計算ルールのタイプを選択する必要があります。 オプションは次のとおりです。
- FastFormula
- 平均
- 合計
- 区分
パフォーマンス・テンプレート内のセクションごとに異なる計算ルールを選択できます。 「総合要約」セクションの計算ルールは、計算された総合評点を決定するために使用されます。
平均、合計および区分の方式を使う場合には、セクションおよびセクション内の項目を加重できます。 加重を使用すると、特定のセクションおよび項目の重要度を設定できます。
小数部
パフォーマンス文書または報酬管理のページに表示される、計算された評点の決定に使用する計算済数値スコアの小数部の桁数は、最大で2桁まで設定できます。 デフォルト値は2です。
小数端数処理ルール
パフォーマンス・セクションで、端数処理ルールを選択して、計算済数値スコアを最終値に端数処理する方法を決定します。 端数処理は、端数処理する小数位に適用されます。端数処理する小数位は、「小数部」フィールドで設定された最後の小数位です。 たとえば、「小数部」の値を「2」に設定した場合、端数処理は小数第2位に適用されます。 デフォルト値は「標準」です。
次の表に、使用可能な端数処理ルール、各ルールを選択した場合の結果、およびルールがどのように使用されて計算済評点が決定されるかの例を示します。
端数処理ルール |
結果 |
例 |
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標準 |
端数処理する小数位が5以上の場合は切り上げ、4以下の場合は切り捨てる。 |
計算済レーティングが3.4867で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.49。 計算済レーティングが3.4849で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.48。 |
切上げ |
常に値を切り上げる。 |
計算済レーティングが3.4940または3.4960で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.50。 計算済レーティングが3.49で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.50。 |
切捨て |
常に値を切り捨てる。 |
計算済レーティングが3.4940または3.4960で、小数部の設定が2の場合、最終的な計算済レーティングは3.49。 |
マッピング・メトリック
マッピング・メトリックによって、計算済数値スコアを評点モデルの評点レベルにマップする方法が決まります。 評点モデルのこれらの属性のいずれかを選択して、セクションの計算済スコアを評点レベルにマップします。
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数値評点: 計算された数値スコアを単一値の数値評点および対応する評点レベルにマップします。 数値評点は、セクションに対する平均およびFastFormula計算ルールのデフォルトです。
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ポイント範囲: 計算された数値スコアを点数範囲および対応する評点レベルにマップします。 ポイント範囲は、セクションに対する区分計算ルールのデフォルトです。
マッピング方法
計算済評点と、セクションで使用されている評点モデルの評点レベルが完全に一致しない場合は、マッピング方法によって評点が決定されます。 端数処理ルールが使用されている場合、計算済評点値は端数処理ルールの適用後にマップされます。
表に、使用できるマッピング方法、および各方法を選択した場合の影響を示します。
マッピング方法 |
数値評点マッピング・メトリックの結果 |
ポイント範囲マッピング・メトリックの結果 |
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最高 |
計算済平均より大きい次の数値評点を使用します。 |
計算済平均より大きい次のレビュー・ポイントを使用します。 |
最低 |
計算済平均より小さい次の数値評点を使用します。 |
計算済平均より小さい次のレビュー・ポイントを使用します。 |
直近 |
計算済平均に最も近い数値評点を使用します。 |
計算済平均に最も近いレビュー・ポイントを使用します。 |
メトリック・マッピングに数値評点を使用して、たとえば、評点モデルに、数値評点と短い摘要に対する次のエントリがあるとします。
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1-劣る
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2-やや劣る
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3-平均的
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4-よい
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5-非常によい
評点が3.2と計算された場合(「よい」と「平均的」の間であるが「平均的」の方に近い場合)、マッピング方法によって、使用されるエントリが決まります。
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「最高」の場合、数値が次に高いレーティングになります(この場合は4、つまり「良好」)。
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「最低」の場合、数値が次に低いレーティングになります(この場合は3、つまり「平均」)。
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「直近」の場合、数値が最も近いレーティングになります(この場合は3、つまり「平均」)。
計算済レーティングがレーティング・モデルの2つのレーティングのちょうど真ん中になる場合は、2つのレーティングのうち数値が高い方に割り当てられます。