オーダー明細の出荷許容範囲の確認
オーダー管理者は、出荷の許容範囲のデフォルト値を設定します。 これらは変更できませんが表示できます。
オーダー明細の出荷許容範囲属性は事前定義では非表示になります。 ユーザーが表示する必要があります。
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販売オーダーを作成し、オーダー明細を追加します。
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オーダー明細タブで、「表示」→「列」をクリックして、属性にチェック・マークを追加します。
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超過履行の許容範囲
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不足履行の許容範囲
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オーダー明細に含まれるこれらの属性の値に注目してください。
「表示」→「列」をクリックしても属性が表示されない場合、または許容範囲の値が正しくない場合は、オーダー管理者に連絡してください。
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「出荷詳細」をクリックして、「表示」→「列」をクリックして、属性にチェック・マークを追加します。
ノート
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許容範囲属性の値はパーセントを表します。 数量を表していません。 たとえば、「数量」属性が10で、「超過履行の許容範囲」が10の場合、「超過履行の許容範囲」は10の10%つまり1を表します。 そのため、10プラス1は11なので、出荷数量11個まで出荷できます。
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許容範囲が品目ごとかビジネス・ユニットごとは、オーダー管理者の設定方法によって異なります。
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販売オーダーをコピーする場合、オーダー管理では、販売オーダーから許容範囲がコピーされません。 オーダー管理者が設定したデフォルト値が取得されます。 コピーされたオーダーの値とデフォルト値は、ほとんどの場合同じです。
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オーダー明細を分割すると、オーダー管理では、分割した明細から新しい明細に許容範囲がコピーされます。
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オーダー管理では出荷時に価格設定が更新されないため、販売オーダーでは、出荷数量に従ってオーダー明細合計が更新されません。 超過出荷や不足出荷が発生した場合は、オーダー明細の合計が請求書の明細合計と異なります。
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オーダー管理では出荷時に与信チェックが行われないため、承認済与信限度額と比較する際に、オーダー明細の超過出荷または不足出荷が全体的な与信限度額に影響します。
制限事項
次のことはできません。
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オーダー改訂時に許容範囲値を変更する。
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サブスクリプションや保証など、出荷されない構成品目、キットまたは品目で許容範囲を使用する。 オーダー管理者が出荷許容範囲を使用可能にしている場合は、オーダー管理でこれらの品目の許容範囲値がゼロに設定され、値を変更できません。
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出荷許容範囲が設定された対象品目明細とカバレージ品目を関連付ける。
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直接出荷フロー、返品承認、転送オーダー、返品転送オーダー、サプライヤ返品または外注加工で許容範囲を使用する。
対象品目
オーダー明細に対象品目が含まれ、その品目に出荷許容範囲がある場合は、対象品目にカバレージを追加する別のオーダー明細を追加できません。 たとえば、木材品目のオーダー明細を追加し、10%の超過許容範囲と10%の不足許容範囲がオーダー明細に自動追加されるようにオーダー管理者が木材を設定したとします。 保険など、木材を対象とした別のオーダー明細は追加できません。
出荷セット
出荷セットには、許容範囲が設定されたオーダー明細を追加できます。
出荷セットには、許容範囲が設定された複数のオーダー明細を含めることができます。
セット内の明細ごとに異なる許容範囲を設定できます。
返品オーダー
当初販売オーダーを参照する返品を作成する場合に、元の販売オーダーに出荷許容範囲が含まれている場合、オーダー管理では、返品可能数量を計算するときに、オーダー数量ではなく当初オーダー明細の履行数量または出荷数量が使用されます。
オーダー管理では、各返品明細の許容範囲属性にゼロが設定されます。
一部の返品の価格調整
手動価格調整を実行して、一部の返品の返品明細の金額を訂正できます。
許容範囲が設定された品目は返品できますが、当初販売オーダーのオーダー明細を超過出荷している場合に、オーダー管理者が「超過出荷の請求数量」という名前のパラメータを「オーダー数量」に設定している場合、オーダー数量を超える返品をすると、返品明細の返品可能金額が当初オーダー明細の請求済金額よりも大きくなる場合があります。
当初オーダー明細の数量が100で、単価が10ドルに設定されているとします。 110個を超過出荷しますが、オーダー数量である100個分のみを顧客に請求します。 請求合計は100個に単価の10ドルを掛けた1,000ドルになります。 オーダー明細の返品を作成しますが、顧客は110個すべての返品を望んでいるため、110に10を掛けた1,100ドルの合計クレジットを顧客に送信します。 請求金額の1,000ドルより100ドル多い金額を戻すことになります。 この金額を修正するには、返品明細で100ドルを手動価格調整します。