ポジション承認のルーティング方法
開始者の階層のみでなく、親ポジションの在職者にもポジション承認ルールをルーティングできます。
親ポジションの在職者への承認のルーティングは次のプロセス用です:
- ポジションの作成
 - ポジションの編集
 - 新規ポジションの要求
 - ポジション変更の要求
 
すべての親ポジション在職者または特定の識別済親ポジション在職者にポジション承認をルーティングできます。
| ルーティング・オプション | 摘要 | 
|---|---|
| すべての親ポジション在職者 | 承認通知は、親ポジションのすべての在職者にルーティングされます。 | 
| 識別済親ポジション在職者 | 承認通知は、親ポジションの特定の在職者にのみルーティングされます。  承認がルーティングされる在職者は、ORA_PER_POS_INCUMBENT_TENURE_ASG_SUPプロファイル・オプションに定義された値によって異なります: 
  | 
                    
この図は、ポジション承認の仕組みを説明しています。
        親ポジションのすべての在職者または特定の在職者にのみルーティングされるように承認を定義できます。 承認を特定の在職者にのみルーティングするには、プロファイル・オプションで適切な値を設定する必要があります。
勤続年数計算の例
このようなシナリオのいくつかで、特定の在職者への承認ルーティングを目的として勤続年数がどのように計算されるかを示します。
1. 親ポジションの複数マネージャ(単一アサイメントのマネージャとアサイメント変更があるマネージャ)
2人のマネージャ、Bob PriceとDonna Smithは同じポジションです。 前者は同じアサイメントにおける勤続年数が最長で、後者は企業における勤続年数が最長ですが、アサイメントは変更されています。
| 従業員 | 処理 | 日付 | ポジション | ステータス | 勤続年数 | コメント | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| Bob Price | 採用 | 2009年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 12年 | このポジションで12年間アクティブ | 
| Donna Smith | 採用 | 2000年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 5年 | 該当なし | 
| Donna Smith | アサイメントの変更 | 2005年1月1日 | 営業アナリスト | アクティブ | 6年 | 該当なし | 
| Donna Smith | アサイメントの変更 | 2010年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 11年 | アシスタント・マネージャのポジションにおける勤続年数を加算すると、 16年(11 + 5) プロファイル値が「企業における最長勤続年数」に設定された場合も、承認はDonna Smithにルーティングされます | 
                        
2. 親ポジションの複数マネージャ(単一アサイメントのマネージャと非アクティブなアサイメントがあるマネージャ)
2人のマネージャ、Bob PriceとJason Kingは同じポジションです。 前者は同じアサイメントにおける勤続年数が最長で、後者は企業における勤続年数が最長ですが、異なる雇用主に異動されました(グローバル異動)。
| 従業員 | 処理 | 日付 | ポジション | ステータス | 勤続年数 | コメント | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| Bob Price | 採用 | 2009年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 12年 | このポジションで12年間アクティブ | 
| Jason King | 採用 | 2005年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 6年 | 該当なし | 
| Jason King | アサイメントの終了 | 2010年12月31日 | 営業アナリスト | 非アクティブ | 該当なし | このアサイメントの最終日は2010年12月31日です。 アサイメントの非アクティブ・ステータスの有効開始日は2011年1月1日です。 | 
| Jason King | アサイメントの追加 | 2010年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 11年 | アシスタント・マネージャのポジションにおける勤続年数を加算し、重複期間を差し引くと、次のようになります。 16年(6 + 11 - 1 ) (重複削除済)  | 
                        
3. 親ポジションの複数マネージャ(単一アサイメントのマネージャと再雇用があるマネージャ)
2人のマネージャ、Bob PriceとPaul Smithは同じポジションです。 前者は同じアサイメントにおける勤続年数が最長で、後者は、同じポジションに再雇用された後も同じアサイメントおよびポジションにおける勤続年数が最長です。
| 従業員 | 処理 | 日付 | ポジション | ステータス | 勤続年数 | コメント | 
|---|---|---|---|---|---|---|
| Bob Price | 採用 | 2009年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 12年 | このポジションで12年間アクティブ | 
| Paul Smith | 採用 | 1995年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 6年 | 該当なし | 
| Paul Smith | 退職 | 2000年12月31日 | アシスタント・マネージャ | 非アクティブ | 該当なし | 該当なし | 
| Paul Smith | 再雇用 | 2010年1月1日 | アシスタント・マネージャ | アクティブ | 11年 | 
                                 個人が所定のポジションにおいてアクティブである勤続年数を加算: 17年(6 + 11)  | 
                        
ルーティング・ポジション承認のプロファイル・オプション
識別済親ポジション在職者オプションは、ORA_PER_POS_INCUMBENT_TENURE_ASG_SUPプロファイル・オプションに基づいています。
デフォルトでは、このプロファイル・オプションは「アサイメントにおける最長勤続年数」に設定されています。
このプロファイル・オプションを構成するには、「設定および保守」作業領域の「管理者プロファイル値の管理」タスクを使用します。 ORA_PER_POS_INCUMBENT_TENURE_ASG_SUPプロファイル・オプションを検索して選択します。 企業要件を満たすために、必要に応じてこれらのプロファイル値のいずれかを選択します。
| プロファイル・オプション値 | 摘要 | 
|---|---|
| アサイメントにおける最長勤続年数 | 
                                 承認は、アサイメントにおける勤続年数が最も長い親ポジション在職者にルーティングされます。 このオプションでは、アクティブなアサイメントと休止アサイメントの両方が考慮されます。 これがデフォルト値です。  | 
                        
| 企業における最長勤続年数 | 承認は、企業における勤続年数が最も長い親ポジション在職者にルーティングされます。 このオプションでは、アクティブなアサイメントのみが考慮されます。 | 
| ポジションにおける最長勤続年数 | 承認は、ポジションにおける勤続年数が最も長い親ポジション在職者にルーティングされます。 このオプションでは、アクティブなアサイメントのみが考慮されます。 | 
| 企業における最短勤続年数 | 承認は、企業における勤続年数が最も短い親ポジション在職者にルーティングされます。 このオプションでは、アクティブなアサイメントのみが考慮されます。 | 
| ポジションにおける最短勤続年数 | 承認は、ポジションにおける勤続年数が最も短い親ポジション在職者にルーティングされます。 このオプションでは、アクティブなアサイメントのみが考慮されます。 | 
親ポジション在職者の担当者へのポジション承認のルーティング
次のプロセスで、親ポジションの在職者の担当者にポジションの承認をルーティングすることもできます:
- 新規ポジションの要求
 - ポジション変更の要求
 - ポジションの編集
 - ポジションの削除
 - 有効日ポジション・レコードの削除
 
新規ポジションの要求の承認を親ポジション在職者の担当者にルーティングするとします。 「新規ポジションの要求」プロセスの承認ルールを構成する際に、次を選択します:
- 「承認者」リストの「担当者」
 - 「担当者タイプ」の値
 - 「次の担当者」値リスト内の識別済親ポジション在職者の担当者
 
ここで、担当者が設定されている在職者がいる親ポジションを関連付けて、「新規ポジションの要求」UIで新規ポジションを作成すると、識別済親ポジション在職者の担当者に承認がルーティングされます。