マルチスレッド・プロセスのパフォーマンスの最適化
自動マルチスレッド機能により、給与計算プロセスなどのマルチスレッド・プロセスのパフォーマンスが最適化されます。正しい数のスレッドとチャンク・サイズが自動的に識別され、プロセスに割り当てられます。
自動マルチスレッド機能では、「給与の計算」や「EFT支払の実行」など、すべてのマルチスレッド給与処理がサポートされています。 また、総支給額と差引支給額レポートなどの事前定義済HCM抽出と、コピーされた抽出を含むユーザー定義抽出もサポートしています。
スレッドの最大数
デフォルトでは、給与計算プロセスはシングル・スレッド・モードで実行されます。 「スレッドの最大数」アクション・パラメータを使用して、自動マルチスレッドおよびチャンク・サイズ機能を有効にします。 このパラメータは、プロセスに対して動的に作成されるサブプロセスの最大合計数を示します。
アプリケーションは、最適なスレッド数を自動的に割り当て、パフォーマンスを最適化するためにパラレルに実行される複数のセカンダリ・サブプロセスを生成します。
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スレッドの数は、「スレッドの最大数」パラメータとプロセスの複雑さに基づいて自動的に決定されます。 たとえば、給与計算プロセスは非常に複雑なプロセスであるため、各チャンクで計算できる従業員の数は、再試行や前払などの複雑な計算よりも少なくする必要があります。 その結果、給与計算プロセスに自動的に割り当てられるスレッドの数が、プロセスの再試行時に使用されるスレッドの数よりも多くなります。
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使用されるスレッドの数が、「スレッド」アクション・パラメータで定義された最大数を超えていません。 給与計算プロセスなどの複雑なプロセスでは、定義したスレッドの最大数を使用できます。
- 最大スレッド設定は、毎週、半月など、すべての給与に適用されます。 各給与計算で処理される従業員の合計数はさまざまです。 自動マルチスレッド・ソリューションは、小規模な給与計算に使用されるスレッド数を動的に減らし、並行して実行できる他のプロセスにより多くのリソースを使用できるようにします。
- ログ・ファイルを確認して、プロセスで使用されるスレッドの数を表示します。 ロギングを有効にして、プロセスのログ・ファイルを表示します。
自動マルチスレッド・プロセスの有効化
「給与プロセス構成」タスクを使用して、プロセスのデフォルトのプロセス構成グループを編集します:
- 「スレッド」アクション・パラメータを削除します。 これによって、コンカレント・マネージャで実行されるサブプロセスの合計数が決まります。
- 「チャンク・サイズ」アクション・パラメータを削除します。 これは、メイン処理フェーズで一緒に処理する必要がある関係アクションの数です。
- 「スレッドの最大数」アクション・パラメータを追加します。 このパラメータは、プロセスに対して動的に作成されるサブプロセスの最大合計数を示します。 デフォルト値は'20'で、スレッドの最大数を指定する必要があります。 このアクション・パラメータにより、マルチスレッドおよびチャンク・サイズの自動機能が有効になります。 ノート: 新しい「最大スレッド数」フィールドに入力する値は、「スレッド」フィールドに指定された値と同じである必要があります。 たとえば、「スレッド」フィールドに「25」が定義されている場合は、新しい「スレッドの最大数」フィールドに「25」を入力する必要があります。
- 「スレッド」フィールドはコンカレント・マネージャで実行されるサブプロセスの合計数を決定し、新しい「最大スレッド数」パラメータは、プロセス・アクション・パラメータに対して動的に作成されるサブプロセスの最大数、合計数を示します。