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8 Btrfsファイル・システムでのスワップ・ファイルの作成

Oracle Linuxでは、物理メモリー(RAM)の容量がすべて消費されるとスワップ領域が使用されます。 システムにさらに多くのメモリー・リソースが必要なときに、RAMがすべて使用されている場合は、メモリー内の非アクティブなページがスワップ領域に移動されます。 スワップ領域はRAMの容量が少ないシステムには役立ちますが、RAMを増やすための代替方法としてスワップ領域を使用しないでください。 スワップ領域は専用のスワップ・パーティションに割り当てることをお薦めします。 または、スワップ・ファイルを使用することも、スワップ・パーティションとスワップ・ファイルの使用を組み合せることもできます。

Btrfsのスワップ・ファイルは、次の制限付きでサポートされています。

  • スワップ・ファイルは、スナップショット対象のサブボリュームに配置できません。 かわりに、スワップ・ファイルを配置するサブボリュームを作成することをお薦めします。

  • Btrfsでは、複数のデバイスにまたがるファイル・システム上のスワップ・ファイルはサポートされていません。

次に、Btrfsでスワップ・ファイルを作成する手順を示します。 新しいスワップ・ファイルの作成前に、MB単位でスワップ・ファイルのサイズを計算します。 次に、その数値を1024で乗算して、ファイルに必要なブロック数を特定します。 たとえば、64MBスワップ・ファイルのブロック・サイズは65536になります。

  1. ddコマンドを使用して、スワップ・ファイルとして使用する空のファイルを作成します。
    sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1024 count=65536
  2. mkswapコマンドを使用して、スワップ・ファイルを設定します:
    sudo mkswap /swapfile
  3. そのファイルに対するアクセス権を変更して、すべてのユーザーが読取り可能な状態ではなくなるようにします。
    sudo chmod 0600 /swapfile
  4. ブート時に/etc/fstabファイルを編集して、スワップ・ファイルを有効にします。
    /etc/fstabファイルには、次のような行が含まれている必要があります:
    /swapfile swap swap defaults 0 0
  5. マウント・ユニットを再生成し、新しい構成を/etc/fstabファイルに登録します。
    sudo systemctl daemon-reload
  6. swaponコマンドを使用して、新しいスワップ・ファイルをアクティブ化します:
    sudo swapon /swapfile

    swaponコマンドを実行すると、新しいスワップ・ファイルがすぐにアクティブ化されます。

    次のコマンドを実行して、新しいスワップ・ファイルが正常に作成されたかどうかをテストし、アクティブなスワップ領域を調べることができます:

    sudo cat /proc/swaps
    sudo free -h