1 DHCPサービスについて
動的ホスト構成プロトコル(DHCP)により、クライアント・システムは、ネットワークに接続するたびにDHCPサーバーからネットワーク構成情報を取得できます。 DHCPサーバーは、IPアドレスの範囲、およびクライアントで必要なその他のネットワーク構成パラメータを使用して構成されます。
Oracle LinuxシステムをDHCPクライアントとして構成すると、クライアント・デーモンはDHCPサーバーに接続してネットワーク・パラメータを取得します。 DHCPはブロードキャストベースであるため、クライアントはサーバーまたはリレー・エージェントと同じサブネット上に存在する必要があります。 クライアントをサーバーと同じサブネットに配置できない場合は、DHCPリレー・エージェントを使用して、サブネット間でDHCPメッセージを渡すことができます。
このサーバーは、クライアントに割り当てるIPアドレスのリースを行います。 クライアントは、リースに関する特定条件(期間など)をリクエストできます。 DHCPサーバーは、リースに関して付与できる条件を制限するように構成できます。 クライアントがネットワークに接続されたままの場合、クライアント・デーモンは期限切れになる前にリースを自動的に更新します。 DHCPサーバーは、ネットワーク・インタフェースのMACアドレスに基づいて同じIPアドレスをクライアントに割り当てるように構成できます。
DHCPを使用する利点は、次のとおりです。
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IPアドレスの集中管理
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新規クライアントをネットワークに簡単に追加可能
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IPアドレスの再利用により、必要なIPアドレスの合計数を削減
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DHCPサーバー上のIPアドレス空間を再構成でき、各クライアントの再構成は不要
DHCPの詳細は、RFC 2131を参照してください。