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Systemdマウントの管理

警告:

このドキュメントはドラフトであり、本番での使用を目的としたものではありません。 ブランチ: OL10-FSADMIN

Systemdは、マウント・ユニットを使用してファイル・システムのマウントを管理するための強力な方法を提供します。

ファイル・システムのマウント表(fstab)に定義されているすべてのマウント・ポイントは、起動時にsystemdによって処理され、一時的なsystemdマウント・ターゲットとして処理されます。

ただし、systemdマウント・ターゲットを明示的に定義することで、systemdの広範な機能の多くを利用できます。 たとえば、ネットワーク可用性などの特定の依存関係に到達した後にのみマウントが実行されるように、依存関係を設定できます。

Systemdマウント・ターゲットは、より構成可能なオプションを提供し、システム・マウントに関するロギングを改善し、エラー処理とトラブルシューティングを改善できます。

詳細は、systemd.mount(5)マニュアル・ページおよび「Oracle Linux 10: systemdを使用したシステム管理」を参照してください。

systemctl list-units -t mountコマンドを使用して、fstabからロードされたエフェメラル・マウント・ターゲットを含むすべてのシステム・マウントを表示できます:

sudo systemctl list-units -t mount

systemdのmountターゲットの使用

オプションで、systemdのmountターゲットを作成して、他のsystemd機能を利用するファイル・システムのマウントを管理できます。

ヒント:

systemdマウント・ターゲットを定義する場合、/etc/fstabにコメントを含めると、システム管理者がシステム上でより新しい規則が使用されていることを認識しやすくなります。

1. /etc/systemd/systemディレクトリにマウント・ユニット・ファイルを作成します。

   systemctl editコマンドを使用して、新しいsystemdユニット・ファイルを作成します。

   sudo systemctl edit --force --full data.mount

   このコマンドは、デフォルトのテキスト・ファイル・エディタを開き、ターゲット・ユニット/etc/systemd/system/data.mountを作成します。

   --forceオプションを使用して、まだ存在しないユニットを作成します。 マウント・ユニットを作成するには、ターゲット・ユニット・ファイルのサフィクスを.mountにする必要があります。

   1. マウント・ポイントを定義するには、systemdマウント・ユニットに適切なエントリを入力する必要があります。

      たとえば、次のような内容を入力できます:

      [Unit]
      Description=/mnt/data Mount Point
      
      [Mount]
      What=UUID="a80f8f10-75b6-45de-b63e-64b8b6a3a94b"
      Where=/mnt/data
      Type=xfs
      Options=defaults
                                      
      [Install]
      WantedBy=multi-user.target                            

      値を置換します:

      • 内容: マウントするデバイスまたはファイル・システム(できれば、システムの再起動後の安定性のためにブロック・デバイスUUIDを使用)。
      • 場所: ファイルシステムがマウントされているマウント・ポイント。 ディレクトリのロケーションは、基礎となるファイル・システムにすでに存在している必要があります。
      • タイプ: ファイル・システムのタイプ。
      • オプション: マウント・オプション。
   2. テキスト・エディタを保存して終了します。
      ユニット構成が空の場合、マウント・ユニット・ファイルは作成されません。
2. systemdデーモンを再ロードします:

   systemdデーモンを再ロードして、新しいマウント・ユニットを取得します:

   sudo systemctl daemon-reload

3. マウント・ユニットを有効にして起動します。

   ユニットを有効にすると、ブート時に再マウントされます。

   sudo systemctl enable --now data.mount

4. オプションで、/etc/fstabにコメントを含めて、他のシステム管理者を支援します。

   次のようなコマンドを実行して、/etc/fstabの最後に行を追加します:

   echo '# data.mount systemd target added for /mnt/data' | sudo tee -a /etc/fstab