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コマンドラインを使用した静的ルートの構成

nmcliコマンドを使用して静的ルートを構成するには、次の構文を使用します。

nmcli connection modify connection_name +ipv4.routes "ip[/prefix] options(s) attribute(s)"[next_hop] [metric] [attribute=value] [attribute=value] ..."
+ipv4.routes
プラス(+)記号により、IPv4ルートを作成することを示しています。 この記号がない場合、このコマンドでは、既存のIPv4設定が変更されます。
connection-name
静的ルートを作成する接続の名前またはラベル。
ip[/prefix]
作成する静的ルートのIPアドレス。 このIPアドレスはCIDR表記にすることもできます。
options
オプションとしては、ネクスト・ホップ・アドレス、およびオプション・ルート・メトリックなどがあります。 これらのオプションはスペースで区切ります。 詳細は、nm-settings-nmcli(5)マニュアル・ページを参照してください。
attributes
属性は、attribute=valueとして入力し、スペースで区切ります。 属性としては、mtusrctypecwndなどがあります。 詳細は、nm-settings-nmcli(5)マニュアル・ページを参照してください。

次のような構成があるとします。

  • 接続の名前: myconnection
  • デフォルト・ゲートウェイ・アドレス: 198.51.100.1
  • 静的ルートを作成するネットワーク: 192.0.2.0/24

ルートを作成するには、まず、インタフェース上でそのルートのデフォルト・ゲートウェイに直接アクセス可能であることを確認します。 次に、次の操作を実行します。

  1. 静的ルートを作成します。
    sudo nmcli connection modify myconnection +ipv4.routes "192.0.2.0/24 198.51.100.1"

    単一のコマンドで複数の静的ルートを作成するには、複数のroute gatewayエントリをカンマで区切ります。次に例を示します。

    sudo nmcli connection modify myconnection +ipv4.routes "192.0.2.0/24 198.51.100.1, 203.0.113.0/24 198.51.100.1"
  2. 新しいルーティング構成を確認します。
    nmcli connection show myconnection
    –-
    ipv4.routes:   { ip = 192.0.2.0/24, nh = 198.51.100.1 }
    –-
  3. ネットワーク接続を再開します。

    この手順を実行すると、接続が一時的に切断されます。

    sudo nmcli connection up myconnection
  4. 新しいルートがアクティブであることを確認します。
    ip route
    ...
    192.0.2.0/24 via 198.51.100.1 dev example proto static metric 100