ファイル・システム・ロックのデバッグ
OCFS2ボリュームがハングする場合は、次の手順を使用して、ビジー状態のロックと、ロックを保持している可能性があるプロセスを確認できます。
次の手順では、Lockres値は、DLMで使用されるロック名を参照します。これは、ロック・タイプ識別子、iノード番号および世代番号の組合せです。 次の表に、様々なロックタイプと関連する識別子を示します。
表6-1 DLMロック・タイプ
| 識別子 | ロック・タイプ |
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ファイル・データ。 |
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メタデータ |
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名前変更 |
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スーパーブロック |
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読取り/書込み |
プロセスがI/Oの完了を待機している場合、ブロック・デバイス・レイヤーからドライバ、ディスク・アレイまで、I/Oサブシステム内のすべての場所で問題が発生する可能性があります。 ハングがユーザー・ロック(flock())に影響する場合、問題はアプリケーションに存在する可能性があります。 可能な場合は、ロックを保持しているプロセスを終了します。 ハングがメモリー不足またはメモリーの断片化によるものである場合は、不要なプロセスを終了することでメモリーを解放できます。 最も簡単な解決策は、ロックを保持しているノードをリセットすることです。 その後、DLMリカバリ・プロセスによって、デッド・ノードが所有するすべてのロックがクリアされ、クラスタが引き続き動作できるようになります。