推奨されるデバッグ・ツールとプラクティス
OCFS2の問題をトラブルシューティングするには、次のツールを使用します。
-
netconsoleをノードにインストールして、
oopsトレースを取得します。 -
tcpdumpコマンドを使用して、ノード間のDLMのネットワーク・トラフィックをキャプチャします。 たとえば、プライベート・ネットワーク・インタフェース
em2のポート7777でTCPトラフィックをキャプチャするには、次のコマンドを使用します。sudo tcpdump -i em2 -C 10 -W 15 -s 10000 -Sw /tmp/`hostname -s`_tcpdump.log \ -ttt 'port 7777' & -
debugfs.ocfs2コマンドを使用して、OCFS2ドライバのイベントのトレース、ロックのステータスの表示、ディレクトリ構造のウォーク、iノードの確認などを行います。 このコマンドは、
ext3ファイル・システムに使用されるdebugfsコマンドの動作と似ています。詳細は、
debugfs.ocfs2(8)マニュアル・ページを参照してください。 -
o2imageコマンドを使用して、inode、ファイル名およびディレクトリ名の情報を含むOCFS2ファイル・システムのメタデータを別のファイル・システムのイメージ・ファイルに保存できます。 イメージ・ファイルにはメタデータのみが含まれているため、元のファイル・システムよりはるかに小さくなります。 debugfs.ocfs2コマンドを使用してイメージ・ファイルを開き、ファイル・システムのレイアウトを分析して、ファイル・システムの破損またはパフォーマンスの問題の原因を検出できます。
たとえば、デバイス
/dev/sda2のOCFS2ファイル・システムからイメージ/tmp/sda2.imgを作成するには、次のコマンドを使用します。sudo o2image /dev/sda2 /tmp/sda2.img詳細は、
o2image(8)マニュアル・ページを参照してください。