Oracle Databaseのユース・ケース
ノート:
LinuxのOracle Databaseインストール・ドキュメントを参照して、プラットフォームが現在のOracle Linuxリリースでの使用が動作保証されていることを確認: https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/index.html。
Oracleデータファイル、制御ファイル、REDOログ、投票ディスクおよびOCRをホストするボリュームをマウントする場合、noatimeオプションを指定します。 noatimeオプションによって、inodeのアクセス時間の不要な更新が無効になります。
nointrマウント・オプションを指定すると、シグナルによる進行中のI/Oトランザクションへの割込みを防ぐことができます。
デフォルトでは、init.oraパラメータのfilesystemio_optionsによって、Oracleデータファイル、制御ファイルおよびREDOログへの直接I/Oを実行するようにデータベースに指示します。 投票ディスクおよびOCRを含むボリュームには、datavolumeマウント・オプションを指定します。 このオプションは、Oracleユーザーのホーム・ディレクトリまたはOracle E-Business Suiteをホストするボリュームには指定しないでください。
データベース・ブロックがディスク間で断片化されないようにするには、ファイル・システムのクラスタ・サイズがデータベース・ブロック・サイズ(通常は8KB)以上であることを確認してください。 mkfs.ocfs2コマンドの使用時にファイル・システムの用途タイプをdatafilesとして指定すると、ファイル・システムのクラスタ・サイズは128KBに設定されます。
多数のノードがOracleデータファイルにデータを同時にストリーミングしてスループットを最大化できるようにするために、OCFS2は、拡張されていない直接I/O書込みを実行するときにディスク上の変更時間(mtime)を更新しないことで、POSIX標準から逸脱します。 mtimeの値はメモリー内で更新されます。 ただし、OCFS2は、アプリケーションがファイルを拡張または切り捨てたり、touchコマンドの使用など、ファイル・メタデータを変更する操作を実行しないかぎり、値をディスクに書き込みません。 この動作の結果として、同じファイルについて異なるタイムスタンプをレポートする異なるノードが出現します。 次のコマンドを使用して、ファイルのディスク上のタイムスタンプを表示します。
sudo debugfs.ocfs2 -R "stat /file_path" device | grep "mtime:"