高可用性とクラスタ
このOracle Linux 10リリースでは、高可用性に関連する次の機能、拡張機能および変更が導入されています。
追加されたpcs status waitコマンド
Pacemakerには、Pacemakerがクラスタ情報ベース(CIB)の変更に必要なアクションを確実に完了させるpcs status waitコマンドが含まれています。これにより、実際のクラスタ状態が要求されたクラスタ状態と一致するようにするために、これ以上のアクションは必要ありません。
pcsコマンドで使用可能な--output-formatオプション
--output-formatオプションは、様々な形式の出力を表示するために、様々なpcsコマンドに追加されます。このオプションには次の値を指定できます:
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text: 出力をプレーン・テキストで表示します。 -
cmd: 構成を再作成するための出力をpcsコマンドとして表示します。 -
json: マシン解析用の出力をJSON形式で表示します。
--output-formatオプションをpcs tagコマンドとともに使用すると、構成済タグを表示できます。たとえば、次のようになります:
pcs tag --output-format cmdHAクラスタ管理Web UI
スタンドアロンのpcsd Web UIは、HAクラスタ管理アプリケーションと呼ばれるCockpit Webコンソール・アドオンで置き換えられます。HAクラスタ管理アプリケーションを使用すると、Cockpit Webコンソール内からPacemakerおよびCorosyncを使用して高可用性クラスタを作成および管理できます。機能には、クラスタ・ノードの構成、リソースの管理、フェンシング・デバイスの設定などのタスクを実行するためのグラフィカル・ツールが含まれています。
HAクラスタ管理アプリケーションのドキュメントについては、Oracle Linux 10: 高可用性クラスタリングの設定を参照してください。
リソースの作成および更新時のpcsによる検証
デフォルトでは、pcsは、クラスタ・リソースの作成または更新時に入力したパラメータを検証するようにリソース・エージェントに指示します。下位互換性のため、無効なパラメータを入力すると、警告が表示されますが、無効なパラメータの入力は防止されません。無効なパラメータ・エントリを防ぐには、--agent-validationパラメータを指定します。
破壊的なアクションのためのpcsの確認オプション
pcsコマンドには、クラスタの破棄や定足数のブロック解除などの破壊的なアクションを確認する--yesオプションが含まれています。この更新により、この機能は--forceオプションと分離されます。これは検証エラーをオーバーライドするために使用されます。
リソースのステータスを問い合せるpcsコマンド
pcs status query resourceコマンドを使用して、クラスタ内の単一リソースの様々な属性(存在、タイプ、状態など)を問い合せることができます。このコマンドは、問い合せるリソース属性ごとにプレーン・テキスト出力を返します。
パニック状態のノードを停止したままにするためのPacemaker構成オプション
/etc/sysconfig/pacemaker構成ファイルのPCMK_panic_action変数をoffまたはsync-offに設定すれば、パニック状態になった後、ノードが自動的に再起動されずに停止したままになります。
単一のpcsコマンドを使用した複数のリソースの削除
pcs resource delete、pcs resource remove、pcs stonith deleteおよびpcs stonith removeコマンドを使用するときに、複数のリソースを同時に指定できるようになりました。そのため、削除するリソースごとにコマンドを繰り返し実行する必要がなくなりました。
たとえば、次のコマンドを実行します。
pcs resource delete service2 service3グローバルな一意のクラスタ・リソース・クローンの作成
クラスタ・リソース・クローンをグローバルに一意に構成するには、既存のリソースまたはリソース・グループのクローンを作成するときに、クローン・オプションclone-node-max > 1を構成します。また、リソースまたはリソース・グループをクローニングするときにglobally-unique="true"オプションを使用する必要はありません。
Pacemakerルールの更新日指定および期間オプション
Pacemakerルールが、新しい日付指定および期間オプションで更新されました。次のオプションが削除されました:
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durationオプションのmonthdays、moon、weekdays、weekyearsおよびyearsdays。 -
date-specオプションのmoonおよびyearsdays。
次の新しいオプションを使用できます:
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durationオプションは、seconds、minutes、hours、days、weeks、monthsおよびyearsです。 -
date-specオプションは、seconds、minutes、hours、monthdays、weekdays、yeardays、months、weeks、yearsおよびweekyearsです。
これらの新しいdurationおよびdate-specオプションを、次のpcs resource defaultsおよびpcs resource op defaultsコマンドとその別名、pcs stonith defaultsおよびpcs stonith op defaultsに組み込むルールを構成できます。オプションは、pcs constraint locationコマンドにも適用されます。