AIキーワードを使用したプロンプトの入力
自然言語プロンプトを使用してデータベースと対話するには、SELECT文のキーワードとしてAIを使用します。
SELECT文のAIキーワードは、アクティブなAIプロファイルで識別されたLLMを使用して自然言語を処理し、SQLを生成するようにSQL実行エンジンに指示します。
AIキーワードは、SQL Developer、OMLノートブック、サードパーティ・ツールなどのOracleクライアントとの問合せで使用して、自然言語でデータベースと対話できます。
ノート:
AIキーワードを使用して、PL/SQL文、DDL文またはDML文を実行することはできません。
構文
SELECT AI action natural_language_promptパラメータ
| パラメータ | 説明 |
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自然言語プロンプトに対して基礎となるSQLコマンドを実行し、取得拡張生成(RAG)をサポートします。 これはデフォルトのアクションであり、このパラメータを指定する必要はありません。 |
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自然言語プロンプトのSQL文を表示します。 |
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プロンプトから生成されたSQLを自然言語で説明します。 このオプションでは、生成されたSQLがAIプロバイダに送信され、自然言語の説明が生成されます。 |
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NL2SQLの場合、 RAGの場合、AIプロファイルにベクトル索引が含まれている場合、システムは指定されたトランスフォーマ(またはデフォルトのトランスフォーマ)モデルを使用して、ベクトル・ストアに対するセマンティック類似性検索のプロンプトからベクトル埋込みを作成します。 次に、ベクトル・ストアから取得したコンテンツがユーザー・プロンプトに追加され、LLMに送信されて、この情報に基づいてレスポンスが生成されます。 表データまたはベクトル検索ドキュメントをLLMに送信しない場合、管理者権限を持つユーザーは、特定のデータベースのすべてのユーザーに対してそのようなアクセスを無効にできます。 これにより、 |
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ユーザー・プロンプトをLLMに直接渡して、ユーザーに提供されるレスポンスを生成します。 セッション・ベースの短期会話の場合、 複数の名前付き会話の場合、チャット関連のプロンプト履歴のみがLLMに送信されます。 詳細は、Select AI Conversationsを参照してください。 |
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このアクションは、NL2SQLおよびRAGをサポートします。 このアクションでは、合成データ生成、 生成AIモデルに送信される構成済プロンプトを表示します。 |
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ユーザー指定のAIプロバイダを使用して、テキストおよび大きなファイルのコンテンツのサマリーを生成します。 AIプロファイルがセッションで設定されている場合は、 詳細は、Select AIを使用したサマリーの生成および例: Select AIアクションを参照してください。 サマリー生成をカスタマイズする場合は、 |
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自然言語でフィードバックを提供することで、LLMのより正確なSQLクエリを生成する能力を向上させることができます。 ノート: この機能は、Oracle Database 23aiでのみ使用できます。narrateを使用している場合は、プロファイルがRAGではなくSQL生成用に構成されていることを確認してください。
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OCI翻訳サービスの生成AIを使用して、プロンプトをAIプロファイルの |
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自然言語プロンプトを処理するようにエージェント・チームにコールします。 詳細は、Select AI AgentおよびSelect AI Agentの使用例を参照してください。 |
これらのアクションの使用方法を学習するには、Select AIの使用例を参照してください。
使用上のノート
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Select AIの
AIキーワードは、データベース・アクションまたは「APEXサービス」ではサポートされていません。DBMS_CLOUD_AI.GENERATEファンクションのみを使用できます。データベース・アクションまたはAPEXサービスで
DBMS_CLOUD_AI.SET_PROFILEを使用しないでください。 かわりに、DBMS_CLOUD_AI.GENERATEのprofile_name引数でAIプロファイルを設定します。 -
AIキーワードは、SELECT文でのみサポートされます。 -
AIキーワードを使用して、PL/SQL文、DDL文またはDML文を実行することはできません。 -
順序は、
SELECTの後にAIが続きます。 これらのキーワードの大文字/小文字は区別されません。DBMS_CLOUD_AI.SET_PROFILEを使用してAIプロファイルを設定し、アクション(オプション)を設定した後、SELECT AIの後のテキストは自然言語プロンプトです。 AIプロファイルが設定されていない場合、SELECT AI文の実行時にSELECTAIによって次のエラーが報告されます:ORA-00923: FROM keyword not found where expected 00923. 00000 - "FROM keyword not found where expected" -
特殊文字使用ルールは、Oracleのガイドラインに従って適用されます。 たとえば、1つの文でアポストロフィを使用する場合は、一重引用符を2回使用します。
select ai how many customers in SF don''t own their own home -
LLMは「ハルシネーション」に影響され、結果が常に正しいとはかぎりません:
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SELECT AIは、生成されたSQL問合せを特定の自然言語プロンプトに対して実行できない場合があります。 -
SELECT AIは、特定の自然言語プロンプトに対してSQL問合せを生成できない場合があります。 -
自然言語プロンプトによって正しい結果を生成するSQL問合せがLLMによって生成されない場合があります。
このようなシナリオでは、
SELECT AIは、有効なSQLの生成に役立つ情報で応答する場合があります。 -
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SQL生成に自然言語を使用した結果を改善するには、データベース・ビューまたはコンテキスト列名を持つ表を使用するか、列に格納されている値を説明する列コメントを追加することを検討してください。
SELECT AI showsqlと比較して、SQL文の詳細な説明を取得するには、SELECT AI explainsqlのようにexplainsqlアクションを使用します。-
DBAビューまたはUSERビューにアクセスするには、「DBMS_CLOUD_AIビュー」を参照してください。