2.2 探索モード

グラフ・ビジュアライゼーション・ライブラリでは、グラフ探索の3つの異なるモードがサポートされています。

図2-10 グラフ探索モード



次のモードがサポートされています。

  • 移動/ズーム
    • 「移動/ズーム」モードが有効な場合、ビジュアライゼーション内で複数の頂点およびエッジを同時に選択して移動できます。
    • 「移動/ズーム」モードが無効になっている場合は、パンとズームをして、特定の頂点およびエッジのグループに焦点を当てて、ビジュアライゼーションを自由に探索できます。
  • 画面に合わせる
    • 「画面に合せる」モードが有効な場合、使用可能な領域内のすべての頂点およびエッジにあわせてビジュアライゼーションが自動的に調整されて、グラフ全体の完全なビューが表示されます。
    • 「画面に合せる」が無効になっている場合は、ビジュアライゼーションに使用可能な領域が必要に応じて動的に拡大されます。
  • 固定モードの切替え
    • 固定モードが有効な場合は、グラフ内の頂点およびエッジの位置を柔軟に設定できます。頂点とエッジを自由に移動でき、モードをオフにするまで新しい位置が保持されます。
    • 固定モードが無効な場合は、頂点およびエッジの位置が固定されたままになります。頂点を移動しようとしても、放すと元の位置に戻ります。

モードの組合せの使用

次に、探索モードの組合せを使用する様々なシナリオについて説明します:

  • すべてのモードがオフ

    こうすると、頂点の位置が固定されたグラフの完全なビューが表示されます。ビジュアライゼーションをナビゲートし、必要に応じてズーム・インまたはズーム・アウトできます。

  • 「移動/ズーム」モードがオン、「画面に合わせる」および「固定」モードがオフ

    こうすると、1つまたは複数の頂点を選択できるので、グループ化や拡張などの処理に便利です。ただし、「固定」モードがオフになっているため、頂点の位置は固定されたままです。

  • 「移動/ズーム」モードおよび「画面に合わせる」がオン、「固定」モードがオフ

    このモードは、前のケースと同様に動作します。ただし、拡大などの処理で新しい頂点セットが生成されると、すべての新しい頂点とエッジに合うようにコンポーネントのサイズが自動的に調整されます。

  • 「移動/ズーム」モードおよび「画面に合わせる」がオフ、「固定」モードがオン

    ビジュアライゼーションのナビゲート、ズーム・インとズーム・アウト、および頂点の位置変更ができます。これらの変更は、「固定」モードがオフになるまで保持されます。

  • 「移動/ズーム」モードおよび「固定」がオン、「画面に合わせる」がオフ

    複数の頂点を選択して移動し、それらの位置を維持できます。「画面に合せる」モードがオフになっているため、表示領域の外に頂点を移動することもできます。

  • すべてのモードがオン

    複数の頂点を選択して移動し、それらの新しい位置を維持できます。ビジュアライゼーション領域が必要に応じて動的に拡張されて、これらの変更が表示されます。