デフォルトのアプリケーション・ロールと権限

Publisherの権限は特定のロール別に付与されます。権限は、グループやアプリケーション・ロールの階層から継承される場合もあります。

次の表は、これらの権限を付与するPublisherの権限とアプリケーション・ロールを示しています。このマッピングは、デフォルトのポリシー・ストアに存在します。

この表は、対応するデフォルトのアプリケーション・ロールのメンバーとなることで明示的に付与される権限を示しています。権限は、グループやアプリケーション・ロールの階層から継承される場合もあります。権限の継承の詳細は、「権限の付与と継承」を参照してください。

Publisherの権限 説明 権限を明示的に付与するデフォルトのアプリケーション・ロール

oracle.bi.publisher.administerServer

「管理」ページにアクセスする管理リンクを有効にして、システム設定を行う権限を与えます。

重要: 共有フォルダのBIServiceAdministrator権限の付与に必要な追加ステップの詳細は、「BIServiceAdministratorロール・カタログ権限の付与」を参照してください。

BIServiceAdministrator

oracle.bi.publisher.developDataModel

データ・モデルを作成または編集する権限を付与します。

BIContentAuthor

oracle.bi.publisher.developReport

レポート、スタイル・テンプレート、およびサブ・テンプレートを作成または編集する権限を付与します。また、この権限によってPublisherサーバーにTemplate Builderから接続できるようになります。

BIContentAuthor

oracle.bi.publisher.runReportOnline

レポートを開き(実行し)、生成したドキュメントをレポート・ビューアに表示する権限を付与します。

BIConsumer

oracle.bi.publisher.scheduleReport

ジョブを作成または編集したり、ジョブを管理および参照する権限を付与したりします。

BIConsumer

oracle.bi.publisher.accessReportOutput

ジョブ履歴と出力を参照し管理する権限を付与します。

BIConsumer

暗黙的に付与されるBIConsumer権限

認証ロールは、デフォルトではBIConsumerロールのメンバーであり、すべての認証ロール・メンバーには、BIConsumerロールの権限が暗黙的に付与されます。

認証済ロール

認証ロールは、Oracle Fusion Middlewareセキュリティ・モデルで提供される特別なアプリケーション・ロールであり、このセキュリティ・モデルをデプロイするすべてのアプリケーションで使用できる必要があります。Publisherは、認証アプリケーション・ロールを使用して、その認証ロールがメンバーとして属しているロールおよびグループ階層により暗黙的に取得される権限を付与する必要があります。認証ロールは、デフォルトではBIConsumerロールのメンバーであり、すべての認証ロール・メンバーには、BIConsumerロールの権限が暗黙的に付与されます。デフォルトでは、すべての認証ユーザーは自動的にBIConsumersグループに追加されます。認証ロールはobiアプリケーション・ストライプに格納され、Publisherのポリシー・ストアでは検索できません。ただし、認証ロールはポリシー・ストアの管理インタフェースには表示されます。これをアプリケーション・ロールのリストで使用し、別のアプリケーション・ロールのメンバーとして追加することができます。認証ロールは、別のユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールにマップできますが、認証ロール自体を削除することはできません。認証済ロールを削除すると、システムにログインできなくなり、この権利の明示的な付与が必要になります。

Oracle Fusion Middlewareのセキュリティ・モデルおよび認証済ロールの詳細は、『Oracle Platform Security Servicesによるアプリケーションの保護』を参照してください。