1 このリリースの新機能
Oracle Database Applianceリリース19.28では、Oracle Database Applianceハードウェア・モデルでOracle Database 19cの機能がサポートされています。
新機能
このリリースでは、Oracle Database ApplianceモデルX11-HA、X11-L、X11-S、X10-HA、X10-L、X10-S、X9-2-HA、X9-2L、X9-2S、X8-2-HA、X8-2MおよびX8-2Sがサポートされています。Oracle Database Applianceにベア・メタル・デプロイメントを作成するか、Oracle Database Applianceリリース19.28に既存のベア・メタル・デプロイメントにパッチを適用するか、これをアップグレードできます。また、Oracle Database Appliance DBシステムの作成およびパッチ適用も可能です。Oracle Database Applianceリリース19.28をデプロイする前に、このリリースのOracle Database Applianceに関する既知の問題の章で重要な修正について確認してください。
Oracle Database 19cおよびOracle Database 23aiの機能については、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/database/oracle/oracle-database/index.html)を参照してください。
このリリースでは、次の新機能が提供されています。
- Oracle Database ApplianceのOracle Data Guardの拡張機能
Oracle Database Applianceでは、このリリースのOracle Data Guardに対する複数スタンバイ・サポートの柔軟性が向上しています。スタンバイ・データベースを追加および強制的に削除したり、手動で追加された2番目のスタンバイ・データベースにOracle Data Guardを登録できます。スタンバイ・サイトが使用できない場合は、Oracle Data Guardの構成を解除することもできます。
ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
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Security-Enhanced Linux (SELinux)は、Oracle Database Applianceのプロビジョニングおよびパッチ適用時に許容モードで有効になります。
Oracle Database Applianceでは、Security-Enhanced Linux (SELinux)を有効にすることで、拡張されたセキュリティがサポートされます。 -
Oracle Database ApplianceとともにインストールされるOracle Database Applianceバックアップ・リカバリ(ODABR)
Oracle Database Appliance Backup Recovery (ODABR)ツールは、ベア・メタル・システムのパッチ適用処理中に、システムが使用できなくなる可能性のあるエラーが発生した場合に、システムをパッチ適用前の状態にリカバリするために利用できます。
Oracle Database Applianceリリース19.28以降、ODABRソフトウェアはOracle Database Applianceソフトウェアに含まれており、アプライアンスのプロビジョニング時または
odacli update-dcscomponents -v 19.28.0.0.0コマンドの実行時にインストールされます。ODABRユーティリティは、/opt/odabrにインストールされます。 -
パッチ適用時のOracle ASMフィルタ・ドライバ(ASMFD)の変更
Oracle Database Applianceリリース19.28以降では、アプライアンスのパッチ適用中にOracle ASMフィルタ・ドライバ(ASMFD)が自動的に構成解除されます。
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Enterprise Manager Plug-inでのOracle Database Applianceリリース19.28のOracle Database Appliance X8-2以降のハードウェア・モデルのサポート
このプラグイン・リリースでは、Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース5 (13.5)を使用して、Oracle Database Applianceリリース19.28のOracle Database Appliance X8-2以降のシステムを管理およびモニタリングできます。詳細は、『Oracle Enterprise Manager Plugin for Oracle Database Applianceリリース・ノート』を参照してください。
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Oracle Database Appliance構成収集ユーティリティの拡張機能
Oracle Database Appliance構成収集は、アプライアンス内のすべてのコンポーネントの構成情報を収集します。このユーティリティは、アプライアンスでの問題のデバッグを支援し、すべてのオブジェクト・バージョンおよび構成の詳細を特定の日時で包括的に記録します。また、構成の変更を経時的に追跡するための重要な参照として機能します。詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
odacli update-dcsagentコマンドの非推奨odacli update-dcsagentコマンドは、このリリースでは非推奨であり、今後のリリースではサポートされなくなる可能性があります。このコマンドは、アプライアンスのパッチ適用時に実行する必要はありません。ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- Oracle Database Applianceベア・メタル・デプロイメント、KVMおよびDBシステムのプロビジョニングとパッチ適用
このリリースでは、Oracle Database Applianceリリース19.28のX11-HA、X11-L、X11-S、X10-HA、X10-L、X10-S、X9-2-HA、X9-2L、X9-2S、X8-2-HA、X8-2MおよびX8-2S上で、ベア・メタル・デプロイメント、KVMおよびDBシステムのプロビジョニングとパッチ適用がサポートされています。
ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceベア・メタル・システムのプロビジョニングの章を参照してください。
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Oracle Database Appliance DBシステムでのOracle Database 23aiおよび19cデータベースのサポート
このリリースでは、DBシステムでのOracle Database 23aiおよび19cデータベースの作成をサポートしています。バージョンは、databaseの属性versionを使用して、DBシステムのJSONペイロードで指定します。リリース23aiのDBシステムをプロビジョニングする場合、他のデータベース・バージョン(19cなど)をDBシステムで同時にプロビジョニングすることはできません。DBシステムでOracle Database 23aiおよび19cデータベースを作成するためのJSONファイルの変更の詳細は、ハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドを参照してください。
- ODACLIコマンドの拡張機能
このリリースでは、ODACLIコマンド・オプションに変更があります。このリリースでサポートされているコマンドのオプションを表示するには、コマンドに
--helpオプションを使用します。詳細は、使用しているハードウェア・モデルのOracle Database Applianceデプロイメントおよびユーザーズ・ガイドのOracle Database Applianceコマンドライン・リファレンスの章を参照してください。
- ブラウザ・ユーザー・インタフェースからのOracle Database Applianceドキュメントへのアクセス
このリリースのOracle Database Applianceドキュメント・セットには、ブラウザ・ユーザー・インタフェースからアクセスできます。
BUIの右上隅に検索ボックスがあります。検索結果として、BUIで新しいウィンドウとして表示されるドキュメント・ページへのリンクが表示されます。「Help」ボタンをクリックすると、タブのコンテキストに関連するドキュメントからのリンクが表示されます。BUIには、Oracle Database Applianceドキュメント・ページの検索結果とともに、検索問合せに関連するよくある質問(FAQ)も表示されます。また、検索ボックスでDCS-10001、DCS-10032などのDCSエラー・コードを検索し、これらのエラー・コードを含むドキュメント・ページへのリンクを取得することもできます。検索問合せを指定すると、関連するドキュメント、FAQ、およびDCSエラーコード・リンクがBUIの新しいウィンドウに表示されます。
リリースのドキュメントの最新の更新については、オンラインのOracle Database Applianceドキュメント・ライブラリ(https://docs.oracle.com/en/engineered-systems/oracle-database-appliance/index.html)を参照してください。
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Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新
このリリースでは、ベア・メタル・システムの次のOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseの更新(2025年7月Oracle Databaseリリース更新)が提供されています:
- 19.28.0.0.250715
DBシステム向けのOracle Grid InfrastructureおよびOracle Database更新23.9.0.25.07もこのリリースで使用できます。
Oracle Grid Infrastructureクローン、Oracle DatabaseクローンおよびISOイメージのパッチ
パッチの詳細およびリンクについては、Oracle Database Applianceリリース19.28のパッチの章を参照してください。
Oracle Database ApplianceのパッチはMy Oracle Supportで入手できます。パッチを選択するときは、ドロップダウン・リストからOracle Database Applianceリリース19.28を選択していることを確認してください。-
ベア・メタル・システム用のOracle Database Appliance 19.28.0.0.0サーバー・パッチ: パッチ38174287を使用して、ベア・メタル・デプロイメントをOracle Database Applianceリリース19.28に更新します。デプロイメントをリリース19.28に更新するには、サーバー・パッチ、Oracle Grid Infrastructureクローン・ファイルおよびOracle Databaseクローン・ファイルをダウンロードする必要があります。
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ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance 19.28.0.0.0 GIクローン: パッチ30403673を使用して、デプロイメントをOracle Database Applianceのこのリリースに更新します。このパッチを使用して、Oracle Database Applianceの初期デプロイメントも実行します。このバンドルには、工場出荷時の状態のOracle Database Applianceにデプロイする最新のOracle Grid Infrastructureコンポーネント、またはオペレーティング・システムのISOイメージを使用して再イメージ化されたOracle Database Applianceが含まれています。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル)を対象としています。
- ODACLI/DCSスタック用のOracle Database Appliance RDBMSクローン: Oracle Database 19.28.0.0.250715ソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、19.28.0.0.250715 Oracle Databaseホームを作成します。パッチ30403662は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、すべてのOracle Database Applianceハードウェア・モデル(ベア・メタル・システム)を対象としています。
- KVM用のOracle Database Appliance 19.28.0.0.0 DBシステム・イメージのダウンロード: KVMデータベース・システム・テンプレートを使用して、Oracle Database Applianceリリース19.28のKVMベースの仮想化をデプロイします。パッチ32451228は、この更新のソフトウェアを提供します。
- KVM用のOracle Database Appliance 23ai DBシステム・イメージのダウンロード: KVMデータベース・システム・テンプレートを使用して、バージョン23aiのDBシステムでKVMベースの仮想化をデプロイします。パッチ36524660は、この更新のソフトウェアを提供します。
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DBシステム用のOracle Database Appliance 23ai GIクローン:パッチ36524627を使用して、Oracle Database 23aiデータベースを作成するためのDBシステムでOracle Database Applianceの初期デプロイメントを実行します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- DBシステム用のOracle Database Appliance 23aiデータベース・クローン・ファイル: Oracle Database 23aiソフトウェア・クローン・ファイルを使用して、23ai Oracle Databaseホームを作成します。パッチ36524642は、この更新のデータベース・クローンを提供します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- Oracle Database Appliance 23ai DBシステムのサーバー・パッチ: KVM DBシステム・テンプレートを使用して、Oracle Database Appliance 19.28用の23ai KVMベースの仮想化にパッチを適用します。パッチ38174300はこの更新を提供します。このパッチは、DBシステムを使用したOracle Database Applianceハードウェア・モデル専用です。
- すべてのプラットフォームのOracle Database Appliance 19.28.0.0.0 OS ISOイメージ: このパッチを使用して、Oracle Database Appliance 19.28のオペレーティング・システムを再イメージ化します。パッチ30403643は、この更新のソフトウェアを提供します。